編 集 後 記
今年の関東の梅雨明けは七月18日て短い梅雨であった。以後、晴天傾向が続いて連日猛暑日となる厳しい日々が続いた。太陽活動が極大期のこともあり、黒点群数も非常に多く投影スケッチ観測には長い時間がかかり、大いに体力を消耗してしまった。暑い日中には編集作業は全く進まず、今月は発行が大幅に遅れてしまった。
関東各地ではゲリラ豪雨で被害の出る場所もあったが、当地ではほとんど雨が降らず、日照りでいくら散水をしても植物が育たなかった。それでも我が家のゴーヤにも雌花が咲いて、結実したがあまり育たなかった。近所では芙蓉やサルスベリか咲いていて、和泉川の土手ではタカサゴユリが多くの大きな花を開いていた。我が家の山椒に付いていたナミアゲハの幼虫を幾匹か育てていたが、八月の始めに4匹がサナギになり、10日ほどで次々と羽化して飛び立っていった。
編集の遅れたこともあり、15日の朝方の火星と木星の接近の撮影の機会を狙っていた。体調が優れず、朝方に雲の出る日が多いこともあって、撮影は諦めていたが、15日朝の三時前に目覚めたので、空を見ると快晴で明るい星々が肉眼で確認できた。外に出ると低空の「オリオン座」も見えていて、小形デジカメの固定撮影になったが、記録することが出来た。
火星の視直径は九月には七秒角に達するが、体調の回復が何時になるが判らず、まだ自分の観測は始められずにいる。残暑は九月も続くとのことで、早く涼しくなってほしいものである。
八月18日記
火星課長 村上昌己