編 集
後 記
十月になって、関東地方では秋の長雨の曇天傾向が続いていたが、今日は久しぶりに青空が拡がって気温も暖かく、気持ちの良い日になっている。先月は夏の暑さが残っていたが、さすがに秋めいてきて、ヒガンバナも季節に合わせて開き、ムラサキシキブの実も色づいている。今日は隣家のキンモクセイの花が開き始めていた、漂ってくる芳香も間もなく感じられるようになることと思われる。

「おとめ座」で順行を続けた火星は十月には「てんびん座」に入り西空にますます低くなり、北半球では観測は出来なくなっているが、南半球では日没時の高度はまだあるようで、ナミビアのフォスター氏からは今月に入っても、視直径が4秒角を下回った火星を日没前からの撮影で捉えて、画像の送信が続いている。観測レポートも十月までは継続する心づもりである。

来週の十月23日からは、上図のように夕方の西空に廻って地球に接近中のレモン彗星(C/2025
A6)と、スワン彗星(C/2025
R2)を見に、蓼科へ行くことを計画している。朝方にも暗くなって行くが、アトラス彗星(C/2025
K1)が日の出前の東の空に見えている。
十月17日記
火星課長 村上昌己