ISHADOU #210

Letters to the Editor


from Hiroshi ISHADOH in CMO #210

●・・・・・・こちらはまだ半袖で過ごせる気温ですが、先月は北国からの早い雪便りも届いていましたが福井は如何でしょうか。長い間ご連絡も差し上げず申し訳ありません。数枚ですが十二月前半までのスケッチを送付致します。

 観測開始は十一月中旬頃を予定しておりましたが思わぬトラブルで遅れてしまいました。望遠鏡の移設は去る十月3日にようやくクレーンにて移動を完了し早速整備に入る予定でした。しかし、その日の晩、ある子供会の観望会の手伝いで玉城少年自然の35cmシュミカセを使用し、バランスがかなりくずれていたので終了後、その調整中にウエイトがシャフトごと突然落下し補正板を割るアクシデントに出会い、その処理のため約三週間もの遅れが出てしまいました。
 31cmは約十年近く野ざらし状態だったため、サビ落とし、塗装などに意外と時間がかかり、何とか使えるようになったのが十一月末となった次第です。
 十一月上旬に自作16cm(F5.5)を15cm(F6)に絞り火星を覗いて見ましたが、何とか極冠は捉えられるものの暗色模様の確認は難しく15cmでの観測はあきらめました。この期間は比較的シーイングがまだ安定していたので31cmだとよく見えたかもしれないと思うと少し残念な気がします。
 十二月に入り、沖縄は平年通りの曇天が続いており火星を見る機会も減少するかもしれませんが、何とか追いかけて行くつもりです。先日、ビクセンのLV2.5mmを購入しましたが意外?と良く見えるので良シーイングの時には強拡大(×806)で役立つかも知れません。未だ、極軸調整も不十分な状態ですが、スライディングルーフに納まっていますので、以前より観測し易くなっており十分に使いこなせたらと思っています。

 今期もよろしくお願い申し上げます。                 

(19十二1998)

伊舎堂 弘 (Hiroshi ISHADOH 那覇 Okinawa)