KimuraI #210

Letters to the Editor


from Seiji KIMURA in CMO #210

●・・・・・・・・十二月というと師走、何となく落ちつかなくなります。先日はご丁寧なお手紙ありがとうございました。
 ガウス書簡に兩ハーシェルについて言及しているところをお持ちと伺い、抄訳・解読の御意向がありましたときは、ぜひ当協会のニューズレターにも玉稿をお寄せいただければ幸いと存じます。前にも申し上げたかと思いますが、期限なし、長さなし、原稿料なしです。

 今回のイギリス行きは正味六日で、時間倹約のため着いた日のうちに百数十キロ離れたバースに足をのばしました。ごく最近、スーヒローとパディントン駅を結ぶノンストップの列車が新設されて驚きました。所用時間15〜20分です。15分毎に発車。10ポンド、自販機で各国通貨で使えます。成田発11:00(JST)、スーヒロー着15:00、発15:37 パライント着15:55、同発16:15、バース駅着17:45、プラッツホテルに入りました。部屋に落ち着いたのが18時ちょっと前でした。カロライン・ハーシェル生誕250年(2000年)の記念行事にイギリスハーシェル協会は初めて任命されたキュレイターのもとでいろいろ計画を練っていくとのこと、わが協会も協力できる分野、原稿など検討していく予定です。機関誌の編集も新しいスタッフのもとで記事の交換など意欲的で、当方の態勢の貧弱さ、お恥ずかしい次第です。故ヒリアード博士の夫人(Elizabeth Hilliard)は95才の誕生を迎え、少々弱っておられるようでした。実はこの手紙をニューズレター No.90に同封したつもりでした。処が直前になって度忘れ、お恥ずかしい次第。『火星通信』209 号を先に拝受してしまいました。十六頁の定期刊行物、全く驚きです。しかも送るときは記念切手。"the nice stamps"と米国からも礼状、いや賞賛されるほど手を掛けているのですね。
 というわけで、上記、いやこの手紙を郵便書簡に同封します。ついでに切手を少々入れます。

 くれぐれも健康に御留意下さい。

(28 十一 1998)

木村 精二 (Seiji KIMURA 東京 Tokyo) : Herschel Society of Japan