NAKAGAMI #237

Letters to the Editor


from Teruo NAKAGAMI in CMO #237

●・・・・・・『火星通信』の最近号をお送りいただきまして、ありがとうございました。又横浜での火星会議へもお誘い頂いておりましたのに、参加できずに誠に申し訳ありませんでした。
 『火星通信』は内容が火星に留まらずに、太陽・木星・土星他にまでおよび国際色も豊かであたかも「太陽系サロン」といった感じでたいへん楽しく読ませて頂きました。
 私にとって木星は兄、土星は妹、火星は二年に一回しか逢えない恋人の様な存在で、特に火星との事は他の人から批判されたくないプライベートな出来事です。常に一対一で向き合っていたい、自分で独占していたいという変な願望があります(科学するというのからはかなり違うものです)。
 三年前に完成した自宅の36cm田坂鏡は私にはもったいない出来で、火星を見る時も、木星や月面を見る時も、これ以上は無いという自信と満足感を味わいながら使わせてもらっています。送らせていただいたビデオは昨年持病の腸が化膿して手術の為入院した直前に撮影した火星と、退院して撮った木星その他です。26cm用ミカゲの架台に無理をして同架しているので追尾がフラフラでお見苦しいかとは存じますが御覧頂ければ幸いです。沖縄の比嘉さんのビデオ(阿久津さんのお宅で拝見)とは比べものにならない粗削りな作品ですが実視の雰囲気は写っているのではないかと思っています。・・・・・

 『火星通信』のお礼と、火星会議に出席できなかったお詫びに一筆啓上致しました。『火星通信』の益々の御発展と、御活躍を期待申し上げます。

(11十一2000)
 
中神 輝男 (T NAKAGAMI 宇都宮 栃木 )