○・・・・・今外に出て空を見上げたら、雲量6〜7くらいで、観測は出来そうに無いような空模様です。こういう空は、レオニズの時は一番判断に困りますね。一応現地に行って、恨めしげに空を一晩中眺めて、疲れて帰ってくるという、あの二十年程前のジャコビニ流星「雨」の悪夢を彷彿とさせます。(あの時は翌朝の地元の新聞に「横浜天文研究会、空を見上げてガッカリ」などと、大きく写真入で載せられたものでした。)
○・・・・・猫に「ネコ」と呼ぶのなら、別に問題はありません。高校生の頃、学校の近くに住む犬は、可愛そうに「ネコ」と呼ばれていました。誰かの小説に(宮本輝だったかもしれません)「いぬ」と言われるのを極端に嫌っているイヌがいるという話がありました。「いぬ」と言ったら嫌?とJJrに聞いてみましたが、嬉しそうな顔をしていましたので、別に気にしていないようです。「散歩に行きたいイヌ手を上げて〜」というと、歓んで諸手を上げます。
○・・・・・帰る頃幸い雨がやんで、空には木星が輝いておりました。三国はどうなのかなと思いましたが、もし晴れていれば「ああ、晴れてしまったか」と Mnさんが呟きながら、観測に勤しんでおられるだろうな、と思いました。晴れると喜ぶのが「普通の天文ファン」。雨が降ると喜ぶのが「天文キチガイ」。これが、YAA会長前川さんの名台詞です。至極納得。・・・・・
明日、夜晴れてしまったら東戸塚というJRの駅前で、YAA主催の市民天体観望会です。これをやるか、やらないかの判断は大変難しく、前回は雨が降っていましたので中止にしたところ、夜になって急速に晴れてしまい、大パニックになってしまいました。駅前で「すいません。中止になりました」と、道行く人たちに謝って、それでも「せっかくはるばる来たのに」「晴れてるじゃないか!」とお叱りを受け、しぶしぶ近くの会員が望遠鏡を持ってきて、雲間に掛かる月などを見せて、お茶を濁したものでした。
レオニズは、17日夜半過ぎから18日未明にかけてがねらい目と、昨日のNHKニュースで、言われてしまいました。幸い、昨年ほど大騒ぎしてくれないので助かりますが。・・・・・
八月末に発足したOAA東京支部の渡辺美和さんは、昨年のレオニズのとき、NHK取材陣を案内して富士山の五合目まで出掛けたそうです。あの、何度も放送されたNHKご自慢のハイビジョンカメラによる撮影です。当日、大型取材バス二台も連ねてやってきたので、もし曇ったりしたらとんでもないことになるな、と引きつったそうです。
○・・・・・・たった今、YAAの集まりから戻りました。晴れましたので、予定通り東戸塚駅前での「市民天体観望会」が行われ、勤め帰りの人や地元の小学生やその保護者などが、四台の望遠鏡の前にずらりと並び、予定を三十分ほどオーバーする大盛況のうちに無事終了しました。やはり一番長い列が出来たのは、ミードの25cmでした。・・・・私は殆ど中島守正さんの7.6cmポータブル赤道儀の番をしていました。中島氏は、焦点を合わせるのをその都度私に頼むのです。三脚が小さくて極軸合わせに苦労するので、ストアでアルミのパイプを買ってきて脚を長く改造したそうです。やはり一般受けするのは「月」が一番です。土星も、150倍くらいで見せないと喜んでもらえません。木星は、絵になりますので、観望会向けですね。折角だから火星を入れて見せましたけど、「点」にしか見えなくて、不評につき、すぐさまほかの物に変えられてしまいました。
その後、皆で夕食を食べ、17〜18日のレオニズ観測の打ち合わせをしまして、帰宅したら10時30分過ぎというわけでした。レオニズ観測は、真鶴駅の裏山に当たる「星ヶ山」という山の中腹、800メートルほどの場所(中島氏の天体写真撮影スポットだそうです)に出掛けることになりました。昨年は十国峠でしたから、いずれも神奈川と静岡の県境(その辺が平日の観測の限界)です。後は、天気を祈るばかりです。
○・・・・・昨年の「計算違い」現象は本当に残念でした。わざわざヨーロッパから極東に来てしまった観測隊は、本当に気の毒です。今年も計算が外れる事を、皆が期待しているのですが・・・。並のしし群ではなく、「流星雨」が見たいのですから。
○・・・・・・17/18の天気が心配です。今日年休届を出してしまいました。理由などいちいち書きませんが、教頭は多分お見通しでしょう。
○・・・・・・冷たい北風が吹いています。「木枯らし一号」が吹いたそうです。昼から晴れてくるという予報は外れて、雪でも降ってきそうな厚い雲が垂れ込めています。でも今日は夜半過ぎから晴れてくるようですが、明日は夜から明後日にかけて下り坂という、嫌な事をTVで言っていました。
昨年は、昼間このような厚い雲が垂れ込めて、一日中仕事が手につかない状態でしたが、夜になって強い北風が雲を吹き払い、晴れたのです。木曜日に休むために、木曜日の時間割を金曜日と土曜日に振り分けてもらったため、金曜は五時間も授業をしなければならず、土曜日は中学で二時間授業をしてから、高校校舎までお百度参りほどの階段を駆け上って、なおかつその五階まで登って高校一年の授業をしなければならなくなりました。ほかの人の時間割を変更しているので、悪天候になったからと、のこのこ木曜日に出て行くわけにいかなくなりました。こうなったら、意地でも晴れてくれなければ困ります。流星を見に行くから、等と言っていないのですが、今日教員室で皆の居る前で校長(隠れ天文ファンらしい)が「しし座流星群は、明日だったっけ」と声をかけたのには参りました。・・・1833年にアメリカで見られた「大流星雨」の木版画のような光景を、是非見てみたいものです。
何度見ても17日夜から18日にかけて、曇るといっていますね。新潟(関東甲信越まで局地的な天気予報を言う)など、17日から絶望的な雨マークでした。
○・・・・・いいお天気になりました。あまりいい天気なので心配です。このまま、天気予報が外れて快晴でいつづけてくれることを期待しています。風が冷たくて、夜になったらまた一段と寒くなると思われます。Mkさんは、伊豆のどの辺に行かれたのでしょうか。
カメラを二台準備しました。一つは例の「アサペン」。もう一つは、電池を食うミノルタのα7000です。三脚は一台しか無いので、中島さんの赤道儀を期待しています。問題は、流星がカメラを避けないでくれるかということです。去年は借り物のカメラで、巻き上げに失敗して苦汁を舐めていますので、その悪夢だけは繰り返したくありません。昨年は今ごろそわそわして仕事が手につかなかったのですが、今年は遠足の前の子どものような心境で、準備できます。・・・では、結果報告をお楽しみに。
○・・・・・午前3時に帰宅しました。大粒の雨が、音を立てて降る中の帰宅でした。
すでに夜7時のNHKの天気予報では夜半までは曇り、夜半過ぎから雨という哀しいことを言っていました。それでも夜半までは「雲間から見られる」ようなことを言っていたので、多少の希望をもっていたのですが、「冬の銀河が地面から立って見えるところ」(どうやら長野県らしい)に16日から行っていた掩蔽のY君から、「雲が厚く、今にも降りそうなので、温泉に入って酒を飲んでいる」と連絡が入り、伊豆に出かけている人からも「夕方から曇ってきた」とのことでした。
まあ出かけて見ようかと、集合場所の東戸塚駅前に集まった時点で、雲はますます厚くなり、切れ目がなくなってしまいました。これが9時頃。真鶴に問い合わせてみたら、雨が降り出したとのこと。伊豆は既に雨と言っていました。Mkさんはどうしておられるだろうかと、ふと思いました。
一同暗澹たる気分で、どこまで行ったら晴れているんだろうと話し合い、今から北海道まで行くかという冗談も飛び出していた頃、ついにポツリと落ちてきてしまいました。すごい出で立ちの怪しい集団にしか見えない一同は、折角集まったのだからと、集合写真など撮り(恥ずかしかった)、このままでは気持ちが納まらない!と、真鶴行きは諦めて、よく観測場所に使う市内の畑のある農道に移動する事になり、そこで雲が晴れるのを待って「にわか宴会」をひらくことになったのでした。ますます、怪しい集団です。道行く人は「星見てるんですか?」これは、同じことを考えてやってきた人のようでしたが、胡散臭いという目つきで眺めながら通り過ぎ行く人もあり、「なんかのセミナーと間違えられているんだろうか?」と、顔を見合わせたりもしました。十数人の男女が畑の農道で車座になっているんですからね。
そのうち、雨が本気で降ってきてしまい、しかたなく撤収して、それでも未だ諦めきれずファミリーレストランで「お茶会」をすることになりました。雨が上がればいつでも農地に引き返すつもりでいたのです。しかし2時を大きくまわった頃、窓の表は止むどころか大粒の雨が元気よく水しぶきを上げているのを見て、流石に諦めようかということになり、各自引き上げる事になったのでした。「雨雲の上で飛んでるのだろうか、悔しいね。こうなったらふたご座流星群で、リベンジだ!」・・・などと息巻く人が出てきました。・・・そんなわけで、結局「星ヶ山」には行きそびれましたし、二台のカメラは出番がありませんでした。可愛そうな「アサペン」は、夏に静岡の井川スキー場でペルセを狙って、結局数枚シャッターを押しただけでしっぽり濡れる羽目に陥り、今度も雨でお流れ。三十年ぶりくらいの天文写真再デビューは、なかなか日の目を見ることが出来ません。
真夜中に、雨の中をそっと帰ってきたので、Jjはぐっすり寝ていて気が付きませんでした。
○・・・・・18日夜のNHKニュースは、本当に神経を逆なでされました。天候のせいで観測できなかったことは、珍しい事ではないのでそれほど落胆していないのですが、仰るように「肉眼を超えた」ハイビジョンで、しかも他国の設備に便乗して、セブ島からイスラエルの上空だけであそこまではしゃげるNHKのやり方に、疲れを覚えました。 竹内雄幸さんは、33歳の時観測できたようですが、66歳には再会できなかったというお話でした。ああいう観測姿に、アマチュアのロマンを感じますね。これからも、やっぱり観測を続けるのでしょうか。99歳のしし群は、無理かもしれませんけどきっと夢を見つづけるのでしょうね。
皮肉な事に18日からずっと晴れつづけています。・・・・学校では皆さん気を遣ってくれているみたいで、「お疲れ様でした」「全国的に、天気が悪かったようですね」などと声をかけられました。
Mkさんからmailを頂きました。どうやら、伊豆函南の方がましだったみたいです。真鶴へ行ったうちの教師W氏の話でも、函南並の状況だったようです。まさか2時頃に雨が上がるとは思いませんでした。Mkさんの「知人の別荘」というところが、羨ましいですね。
○・・・・・・ある生徒も18/19日夜流星が飛ぶのを見ましたよと言っていました。すこぶるいい天気だったので、よほど見てやろうかとも思いましたが、疲れていたし(半分以上は精神的に、いじけていたというのが正直なところですが)、金曜日の朝寝坊して遅刻でもしたら目も当てられないので、やめてしまいました。ほんの少し、後悔しました。竹内雄幸さんは、きっと見られたと思いますよ。全国的にいい天気でしたから。17/18日しかやらなかった自分も、結局はマスコミに踊らされた単なるミーハーにすぎなかったのではないか。そんな自己嫌悪に、少しばかり駆られました。
○・・・・・・OAA東京支部第一回例会(八月末のは「設立拡大準備会」でした)に行ってきました。・・・・ 二十八名の参加者があり、幹事が心配したのも杞憂に過ぎず、延べ十件もの発表がありました。どれもなかなか興味深く、「星空を守る会」の方による光害の話や、Hα太陽像の紹介、横浜に『デービス天測点』跡が地方気象台の敷地内にあるので記念碑を建てる提案、(これは今を去る事二十数年前、『金星日面通過観測百年記念碑』を横浜の県立青少年センター前に設立した時「設立期成委員」の一人でしたので、参考案を提供しました。その時の資料を持参していったのですが、何人かの人が興味をもたれました。)茨城県の天文史料(渡辺美和さんは、いつも面白い話題を提供してくれます。但し、ご本人が言っていたのですが、こういう文献研究をやるのはもっと年をとってからにしなさいといわれるとか。・・・)、最近の小惑星の話題(平沢氏)などなど、盛りだくさんでしたが、やはり!なんといっても話題の中心は幻の流星群! あの18日のNHK「クローズアップ現代」を見て、疲れていじけて寝た人、にわかに興奮して風呂上りなのにパジャマの上に着込んでもう一晩観測した人、17/18日が雨だったのでさっさと諦めてぐっすり寝たので、18日夜には元気に観測した人、真鶴まで行ってしっかり流星をカメラに収めた人・・・。殆どmeteor stormとはこの事か、というほどの盛り上がり様でした。どうも、その18日が曲者だったようです。18日夜は「お零れ」で、実はイスラエルで騒いでいた頃の日本の真昼間に、快晴の青い空に流星が飛び交っていた!というのです。・・・・残念!折角18日は年休を取っていたのに。見てみたかったですね。19日明け方近くに、一時間に100個を超えたという報告もありました。流星観測の専門機関が、日本でのピークは17/18日ではなく18/19日であったということを発表するべきです。・・・