Ts #229
Letters to the Editor
from
Hitomi TSUNEMACHI
in CMO #229
●・・・・・記憶と忘却というのは、不思議なものだと思います。人間にとって忘却(忘れる事)というのは、一種の自己防衛本能だというのを聞いたことがあります。もしかしたら自分で勝手にそう思っているだけかもしれませんが。自分にとって辛い事から順に、忘れていこうとする防衛本能。実際は、生まれてからこの方見聞きした事、体験した事は「すべて」頭の中に「焼きついている」そうです(これは、脳神経學の臨床実験などで言われている事のようです)。ただ、それをすべてありありと覚えていると、とても精神構造がもたないので、適度にベールをかけて緩和しているというのです。でも、ふとしたきっかけで、まるで映画のスクリーンを見ているかのように思い出されたりする事があるのです。それを意図的に行おうとするのが、催眠の年齢退行です。・・・催眠というと、設定された特殊な実験空間ですが、同じ状況が日常の中で幾らでも起こる事があるのです。音楽を聴いていて、ふとある情景を思い起こしたり、初めて訪れた筈の場所に既視感を持ったりすることなどがそうです。virtualとrealは、そういう意味では表裏のような関係ではないかと思うのです。
(27二2000 email)
○・・・・・子供の頃からこのケッタイな苗字には苦労してきました。まともに読まれたためしがなく、そのたびに教室などで皆に笑われるのがたまらなかったのです。目立つのが嫌なのに、嫌でも目立ってしまうのです。いちいち「珍しいお名前ですね」には、ほっといてくれと言う心境になります。新学期など必ず間違えられ、そのたびに訂正するのが嫌で、黙っていると他の人が直してくれる事もありました。「Tsunemajiさん」も多い。そもそも飯田では「Jyougenji」だったから仕方ないのでしょう。・・・「Tokomachiさん」になると、さすがにムカっときます。
(28二2000 email)
○・・・・・無事卒業式と午餐会を終えました。・・・17h00m過ぎに終わり、そのまますぐ裏にある中華街に足を向け、目星を附けていた「市場通り」という小路に入りこんだところに、記憶通り小さなレコード屋を見つけることができました。まるで臺灣のお店に入ったような錯覚を感じさせるような、小さな小さな間口のお店でした。CDとテープが両側にあり、一間ほどの隙間におじさんが一人、「いらっしゃい」と声をかけてくれました。「蔡琴はありますか?」と訊ねたら、ありますよと示してくれたところにけっこうCDが有ったのに感激しました。
(1三2000 email)
○・・・・・西の空に火星、木星、土星、細い月が並ぶのは、来週の水曜でしたね。Nj氏は、最後の卒業式でいろいろ大変なんでしょう。でも、感慨深いのではないかと思います。
(2三2000 email)
○・・・・・臺灣びいきの尾代さんは、mail addressが weidai@ となっていますが、もしかしたらそれは「尾代」を中國語読みしたものですか?
紀伊半島の串本には、行ったことがあります。実は「本州最南端訪問証明書」というのが壁に貼ってあるのです。「明るい太陽と黒潮のまち、串本へよくいらっしゃいました。本日あなたは東経135°46' 北緯33°26' 本州最南端潮岬を訪れられました事を心から歓迎いたします。・・・昭和59年8月7日串本町長岸谷昇」と書いてあります。勿論ジョークで、くれたものです。
(3三2000 email)
○・・・・・PCを閉じようとしたらMk氏からuploadの通知がありました。昨晩こちらがスペイン料理などを食べていた頃、Mk氏は最後の追い込みに追われていたことと思います。早速開けてみましたら、四人目の訪問者でした。
(5三2000 email)
○・・・・・渋谷の五島プラネタリウムは、閉館されるようです。これも時代の流れでしょうか。入場料30円の神奈川県立青少年センターのプラネタリウムは、無くなって欲しくありません。小さくて狭くて、設備も古いのですけど、解説者の温もりを感じるのです。かつて私が毎月通ったように、今でも天文少年・少女がそこで夢を膨らませているに違いないと思っています。
(5三2000 email)
○・・・・・HPで足羽山を散策してきました。継体さんもはじめて見ました。結構漫画チックなお顔をしていましたね。なんだか顔が異様に大きいのです。
http://www.city.fukui.fukui.jp/shakai/sizen/index2.htm
で、福井市自然史博物館に行かれました。「足羽山イラストマップ」というのがあって、これで散策が出来たのです。「足羽山自然歳時記」という、Mk氏向けの物もあり、結構楽しめます。福井の花は紫陽花なのですね。お蕎麦の事は書いてありませんでした。天文臺のページに入ると、「今期の火星觀測の概要」というのがありますね。
(6三2000 email)
○・・・・・四月號『天文ガイド』に面白いWeb-Siteの紹介がありました。「天狼星'sホームページ」という、琉球の天文記録・星の~話傳説を紹介するHPです。
http://www.ryukyu.ne.jp/~tomori/
気の毒な沖縄も、ずっと晴れませんね。考えてみたら冬は西高東低で、大陸に冷たい高気圧がある訳ですから、沖縄はずっと北西の風が吹き、太平洋側と違って雲をさえぎり乾いた晴天をもたらす事も無いので、北陸や山陰と同じような天候になってしまうのではないでしょうか。只、緯度の関係でめったに雪になることはないでしょうけど。それが、次第に太平洋高気圧の勢力が張り出してくると、南の風に変わりますから、真っ先に春の到来を感じるのでしょうね。多分オリオンがかなり西に傾く頃。沖縄らしい青い空と蒼い海を呼び戻してくる真南の風は、多分特別なものなのではないでしょうか。
(8三2000 email)
○・・・・・TVで桜井淳(きよし)というひとが、地下鉄脱線事故について、経済性や軽量化ばかりを重視してベテラン技術者をリストラしたために起きた「日本の技術の空洞化現象」の結果だと言っていました。人間不在の技術に頼り、経験を積んだ人が軽んじられ、誰もがマニュアルどおりに動く事ばかり考えている。手を汚す技術に立ち返らなければこのようなことが幾らでも起こるだろう、というような内容でした。核燃料臨界事故も、H2ロケットの失敗も、度重なる信じられない医療ミスなども、みなそうなのでしょう。コンピューターに頼れば、星座を知らない人でも見たい星を望遠鏡の視野に導入してくれる時代になりました。自分に知識が無くても、結果だけを与えられるのです。でも、ICが狂ったら何一つ自分で出来ない世の中になってしまうのは、あまりに恐ろしい事だと思います。2000年の元旦を迎える一晩、もしかしたらそんなことを頭の片隅で考えていたのかもしれません。
(12三2000 email)
○・・・・・たった今沖縄の比嘉さんから、TINGARAの音楽の火星Videoが届きました。素敵です。取り急ぎ。
(16三2000 email)
○・・・・・Hg氏のVideo拝見しました。TINGARAの『夜間飛行』のオープニングに、まず感激。想像以上に、火星像とあの曲の雰囲気がピッタリ合っていて嬉しくなりました。仰有るように、沖縄の真南の風が吹く夜、赤い火星がゆらゆらと光を投げかけているような感じでした。始めの方は、画面が切り替わる時、「火星坊や」がすぅーっと左に小さく消えていく演出がなかなかでした。BGMも、大変音がよく、何も考えずに環境Videoとして流していても、ヒーリング効果があるかもしれません。でも、眺めているうちに、極冠の見え具合の違いや、朝霧夕霞の鮮明度、局地的な色の違いや変化が気になりだし、アントニアディの火星図や海老澤圖などを引っ張り出して、何が見えているのか探し始めました。
(17三2000 email)
○・・・・・考えてみればYAAに入って三十年が経っているようで(最近の会報に前川さんにそう書かれましたから)、25周年、30周年、40周年、50周年の『北斗』すべてに自分の足跡が残っている(文章も絵も)会員は私くらいなのですね。1970年からの『天文年鑑』がある、なんて言ったら笑われましたから。普段「二次会」で、一番古い会員は大概私なのです。
(20三2000 email)
Hitomi TSUNEMACHI (Yokohama Kanagawa) : hitomi@kh.catv.ne.jp