LAI #210

Letters to the Editor


from Wu Yang LAI in CMO #210

●・・・・・・・秋深し隣は何をする人ぞ 芭蕉。
 大きなマンションに住んで、芭蕉の句がひしひしと身に感じられます。ただし気温は25℃前後でいい気持ちです。南さんは観測とCMO209の編集でお忙しいことと思います。・・・・
 CMO208の『夜毎餘言』に中山北路を潜って士林へ出る地下道というのがありました。私は士林の地理に詳しくないまでも、疎くはないつもりですが、そういう地下道には心当たりがありません。もっと涼しくなったら行ってみて、基隆天麩羅というものを食ってみようと思います。前にくださったemailには蒸篭で蒸した肉饅頭のことがありましたが、私の住所から歩いて二、三分のところにそういうものを賣る屋台店が毎晩出ています。
 上海の天文台の名は余山天文台ではなくて、最初の字は人に示を組み合わせた字でした。私が常用している漢和辞典には出ていないので、たぶんJISのうちに含まれていないだろうとおもいます。台湾の辞典の解義では「姓」、つまり人の姓以外の用途がないことになります。北京語での読みは、辞典に書いてある注音符號から判断すると、シェです。シャ、シ、シュ、シェ、ショのシェだろうとおもいます。うかつに余の書き間違いだと独断したのは失敗でした。
(21十一1998 email) 

○・・・・・・台北は初冬です。12月8日15:11京都発のe-mailをありがとうございます。それを12月9日の真夜中にみつけました。  CMO209は11月30日にいただきました。前月の経験では、InternetのCMO208が10月28日に出現しましたが、209のInternet版は30日になって出現しました。私はWindows98に乗り換えてからは、付属のIEを使っています。そのバージョンを調べたいのですが、方法がわかりません。4または4.01のはずです。南さんのおっしゃるとおり、画面が縦線で左右に区分されて、ねずみ(つまりマウス)で縦線が移動します。・・・・・
 漢字に即断は禁物ですね。日本語で「なぶる」と訓読する字があって、男女男で一字になっています。この字を好んで使う作家がなかなか多いので、私はずっと前からこの字を知っていました。その後、女男女で一字になった字に出会ったので、「もてる」と読むのだと一人決めしていました。ところが最近Windows98のIME98のなかにこの字があるのをみつけて、ねずみの矢印をあてて読みを表示させたところ、意外にも「なぶる」でした。
 しし座流星群が来る日、天気予報では台湾北部は雨、南部は晴れなので、蔡章献氏は急遽南部へ行こうとし、遠すぎるからと中部に変更、結構少数の大流星を見たそうです。私は都合で台北を離れることができず、雨雲をにらみつけていました。台湾中かなり騒いで、台湾の南端の恒春地区に人が集まり、バーベーキューをやりながら流星を待っている様子がテレビに出ました。交通が長時間渋滞したそうです。
 この数日台北(Taipei)は最低13℃程度、昼間は20℃ぐらいです。これが台湾の初冬です。

(12凌晨十二1998 email)

○・・・・・南さんへのe-mailはいつも宛先を三国へ、Ccを京都へ送っています。さらにチェックのために私をBCc受信者にしてあります(必要があるかどうかわからないのですが)。・・・・
 Windows98の使用感覚は上乗です。台湾の電脳書店は数十種の98指南書でうずまり、もはや95は相手にされていないみたいです。日本語版の98は日本で使うとしたら、たいへん便利です。台湾の繁体字版98も、おそらくは台湾で使うに適するようにできていることでしょう。台湾で電脳に使っている漢字系統はBig5 (大5碼)と呼び、13000字あるそうです。台湾、香港、日本で使っている伝統漢字のことを、中共側が繁体字と呼んでいますが、不遜の至りです。私は正体字と呼ぶことにしました。中共が作った醜悪な字体は簡体字でなく欠体字と呼ぶべきでありましょう。
 日本のマイクロソフト社は、Big5を読み書きするためのソフトを無料でダウンロードさせています。私はそれをインストールして、台湾のインターネットを読むために使っていますが、効果は良好です。書くほうはまだ実験していません。

(12夜十二1998 email)

 (註) 1998年のCMO新語大賞は頼武揚さんのテポドン=「鉄砲ドン」でしょうが、「けったい字」も傑作ですナ。私は簡体字に反対ではありませんが。 (Mn)


頼 武 揚 (Wu Yang LAI 臺灣 Taiwan)    laiwy@tpts5.seed.net.tw
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