Fourth Report: The CMO/OAA Observations made during the one-month period from
16 January 2003 atλ=124゚Ls to 15 February 2003 atλ=138゚Ls.

Based on the OAA Mars Section article published in CMO #269 (25 February 2003)

Masatsugu MINAMI, Director of the OAA Mars Section

♂・・・・・・相變わらず天候が好くない。一月28日のDPk氏の誕生日には福井は26cmの雪が積もったということであった(三國は然程でない)。氣温は穏やかな方で、1999年の二月4日にはドーム内で−4℃であったが、そういう經驗は今年は未だない。氷點止まりである。但し1999年にはこの時期遙かに多く觀測可能であった。今回は

16 January at λ=124゚Ls から 15 February 2003 at λ=138゚Ls.

までを扱う。この間視直徑δは4.9"から5.7"に伸びた。6秒角近くなると好く見える様になったという感じを持つ。中央緯度φは10゚Nから2゚Nに落ちた。位相角ιは31゚から36゚に伸びている。期間末には火星の視赤緯が−22゚45'になっている。

♂・・・・・・ 今回拝受した報告は次のようであった。

     FRASSATI, Mario  マリオ・フラッサチ (MFr) 義大利 Crescentino, Italia
             5 Sets of Drawings (18, 27 January; 1, 6, 8 February 2003)    250×20cm SCT 

         ISHADOH, Hiroshi  伊舎堂 弘 (Id)  那覇 Naha, Okinawa, Japan
            4 Drawings (30 January; 2, 13 February 2003)   400, 530×31cm speculum

        MINAMI, Masatsugu  南  政 次 (Mn)  福井 Mikuni, Fukui, Japan
           16 Drawings (25 January; 6, 7, 13 February 2003)  400, 480×20cm ED Goto refractor*

    MORITA, Yukio  森田 行雄 (Mo)  廿日市 Hatsuka-ichi, Hiroshima, Japan  
           6 Sets of CCD Images (16 January; 2, 6, 12 February 2003) 
                                        f/50@25cm speculum equipped with an ST-5C

       MURAKAMI, Masami 村上 昌己 (Mk)   横濱 Yokohama, Kanagawa, Japan
           12 Drawings (17, 21, 28 January; 6, 7, 12 February 2003)  320×20cm speculum

       NAKAJIMA, Takashi  中 島  孝 (Nj)  福井 Fukui, Fukui, Japan
            2 Drawings (25 January 2003)        400, 480×20cm ED Goto refractor*

    PEACH, Damian A  デミアン・ピーチ (DPc)  テネリフェ Tenerife, Canarias Is, España
            2 Sets of CCD Images (28 January; 5 February 2003)
                                        f/31@28cm Celestron SCT with an ST-5C


                                                               *福井市自然史博物館屋上天文臺 
♂・・・・・・ヨーロッパのMFr氏とDPc氏の觀測を觀概する。18Jan(λ=125゚Ls)にはMFr氏ω=022゚Wで觀測している。δ=4.8"だが、シヌス・メリディアニが出ている。只ここと南半球の暗色模様が離れている。マレ・アキダリウムの前方は白い。
 MFr氏が27Jan(λ=129゚Ls)にはω=291゚Wにスケッチ、DPc氏が28Jan(λ=129゚Ls)にはω=286゚Wでccd像を得ている。前者ではシュルティス・マイヨルが濃いがヘッラスは弱く、輝度2〜1である。後者ではシュルティス・マイヨルは濃く太く、シヌス・サバエウスを從えている。ヘッラスは然程明るくない。ウトピアは明確。
 1Feb(λ=131゚Ls)にはMFr氏ω=237゚Wまで進んだ。ヘッラスは一転して朝方で0.5で非常に明るい。シュルティス・マイヨルも朝方に見え、ギュンデス、ウトピアが暗帶。
 5Feb(λ=133゚Ls)のDPc氏ω=205゚Wにはアエテリアの暗斑の上に大きな朝霧が出ている様である。然し、エリュシウムが明るく見えるのはIRによる。ι=34゚であり、n線は240゚W邊りであるから、アエテリアが正午、エリュシウムは午後である。
 6Feb(λ=134゚Ls)のMFr氏ω=188゚Wのスケッチには朝霧は描かれていない。n線はエリュシウムにある。
 8Feb(λ=135゚Ls)にはMFr氏ω=171゚W、北極域は然程明るくない(1.5〜1.8)。MFr氏はW21 (橙)を使用している。


 日本ではMo氏が16Jan(λ=124゚Ls)ω=250゚Wでccd良像、シュルティス・マイヨルは長波長で明確、ヘッラスはGで非常に明るく、Bでは少しボケ。逆に夕方のエリュシウムはBで明白。リビュアは赤で明るい。アエテリアの暗斑は明確。
 17Jan(λ=124゚Ls)にはMk氏がω=222゚Wから。然しω=241゚Wに到ってもシュルティス・マイヨルが明確で無い。
 21Jan(λ=126゚Ls)にはMk氏はω=190゚Wで觀測、朝縁に朝霧の明部を見ている(南極域より一ランク上)。
 25Jan(λ=128゚Ls)には福井(Nj&Mn)で晴れ、ω=151゚W〜186゚Wまで觀測、南極域は可成り白く明るく、エリュシウムも朝方で明るい。特別白くはない。夕方のオリュムプス・モンスの方も小さく白い。ケルベルス、プレグラは見える。
 28Jan(λ=130゚Ls)にはMk氏がω=120゚W:ソリス・ラクス邊りがぼんやりと薄暗く、朝方にマレ・シレヌムが走る。
 30Jan(λ=130゚Ls)にはId氏がω=125゚Wでスケッチ、マレ・シレヌムも淡いが、中央南北に淡い暗帶。朝端は細く明るいか。北極冠は幽かに見えるかといった程度。
 2Feb (λ=132゚Ls)にはMo氏ω=079゚Wで撮像、またId氏がω=096゚Wでスケッチ:前者ではソリス・ラクス、アウロラエ・シヌスが分離して捉えられ、ニロケラスが見えている。朝方は朝霧か。後者では南半球夕方の模様がソリス・ラクスであろう。南極域に明るさはない。朝方リムから北極に掛けて明るさを感じる。
 6Feb(λ=134゚Ls)には横濱、廣島、福井が晴れ、ω=021゚W (Mk)、030゚W (Mk)、037゚W (Mo)、040゚W (Mk)、042゚W (Mo)、043゚W (Mn)、047゚W (Mo)、050゚W (Mk)、052゚W (Mn)、062゚W (Mn)と觀測が續いた。Mk氏はω=021゚Wと早くシヌス・サバエウスを捉えている。Mo氏の畫像にも殘っている。この日の筆者の觀測では(Mk氏も同じだが)、南半球の暗色模様の濃度に比べてマレ・アキダリウムがひどく淡く見えた。クリュセはMk氏のω=030゚W以降、Mnではω=052゚Wでは夕方に白霧でやや明るくなっているが、マレ・アキダリウムも被っている様である。但し、Mo氏の長波長の像にはマレ・アキダリウムが明確である(この所爲でccd像と肉眼像に隔たりが出てくるので、今後も調整の爲に同時觀測が必要である)。Mo氏のω=049゚WのB像ではクリュセの白雲が明白である。Mo氏の最後の像にはソリス・ラクスが入ってきているようである。Mk氏のω=050゚Wでは朝縁が青白い。尚、肉眼(Mk&Mn)では南極域が可成り白い。
 7Feb (λ=134゚Ls)にはMnがω=013゚W〜052゚W、Mk氏がω=033゚Wで觀測している。福井ではω=033゚Wにはややシーイングが向上してシヌス・メリディアニが分離して見えた。南端は白く明るい(Mk&Mn)。マレ・アキダリウムは矢張り南半球の暗色模様に比べて弱い。テムペは明るい。北極冠域は小さい(Mk)が、O56でも明るい。
 12Feb(λ=137゚Ls)にはMk氏がω=340゚W、349゚Wでスケッチ、Mo氏ω=350゚Wで撮像。Mk氏の觀測では南端が明るいが、シヌス・サバエウスなどは暗さを感じる程度のシーイング。朝端は白霧。Mo氏の像ではシヌス・メリディアニとマルガリティフェル・シヌスが分離し、後者が可成りの濃度。南端は明るい。マレ・アキダリウムが淡く現れている。
 13Feb(λ=137゚Ls)はMnとId氏:ω=318゚W (Mn)、327゚W (Mn)、337゚W (Mn)、338゚W (Id)、347゚W (Mn)、348゚W (Id)の觀測、那覇は久方振りの晴れのようである。ω=318゚Wにはシュルティス・マイヨルが夕方に濃くヘッラスが白く、コアが明るい。シヌス・サバエウスも見えている。ω=337゚Wではシュルティス・マイヨルが弱くなり、マレ・アキダリウムが入ってくる。Id氏もシヌス・サバエウスを見ている。南端は明るい(Id氏は灰色で圓い)。北極域はやや明るく、Id氏はω=348゚Wで北極冠、南半球ではマルガリティフェル・シヌスを濃く捉えている。Id氏は好く見えだしたのでスケッチ圓を3cm以上に上げた方が好いだろう。


♂・・・・・・次回は16 February 2002 から15 March 2003 (λ=152゚Ls、δ=6.7")迄をレヴユーします。觀測締め切りは暫くは毎月15日ですので、報告等は16日以後直ちにお送り下さい。ccd像などは處理後jpgファイルでInternet用に直ぐemailでお送り下さい。
 画像、Noteは cmo@mars.dti.ne.jp と vzv03210@nifty.com の両方へお送り下さい。
Back to the CMO #269 / Back to the Façade