第九回CMO惑星觀測者懇談會in沖縄 
2001年七月20日〜22日


 黄雲問題でごった返すさなか、火星の高度の高い沖縄で、CMO Okinawaの特に伊舎堂 弘氏、比嘉 保信氏、湧川 哲雄氏のお世話で、第九回のCMO惑星觀測者懇談會を無事持つことが出來ました。地元の皆様、ご出席の皆様にお禮申し上げます。
 七月20日は朝から好いお天気で、那覇空港へのランディングはどなたも爽快だった様です。午前にはNs氏(ものすごく重装でした)、Hk氏、Ts氏が到着され、空港内の気持ちの好いレストランで、蒼い空と海と遙か離島の景色を見ながら、出迎えのId氏、Hg氏、Wk氏と既に滞在中のMnを交え、愉しい會話を持ちました。午後にはMo氏(ものすごく軽装でした)とMk氏が無事到着し、これで全員揃いました。
 
 一旦宿に引き上げ、ふたたび参集し、夕方から「いじゅの花」で琉球料理を頂きながら歓迎會が持たれました。「豆腐よう」等珍しい発酵食品が話題になりました。

 お開きのあと、愈々那覇郊外・東風平(コチンダ)のWk氏宅へ移動し、「夏の学校」が開かれました。幸い好く晴れ、期待する内、意外に高い位置で火星がアンタレスと並んで現れました。暗くなると東風平はまだ天の川の見えるところです。沖縄の皆さんが、Wk氏の40cmの他、35cmSCTや25cmSCTなどを用意され、これらを使っての觀測となりました。40cmは4mmアイピースで600倍です。沖縄の火星の高さには本土組は一様に驚きながら、当時は未だ午前1時までは觀測可能でしたから、ローテーションで八回は觀測可能な勢いでした。Hk氏やMk氏なども好い觀測をしました。CCD組のMo氏とNs氏は35cmSCTで撮像しましたが、架台が悪く苦労したようです。

 21日はお昼前から車でエクスカーションを行い、摩文仁の丘へ参りました。好く整地されて蒼い海の臨める景勝地です。太陽は遠慮なく照りますが、気持ちのよいところでした。お昼も綺麗なリーフの見える海岸縁のレストハウスで頂きました。
 午後は那覇に戻り、3時からは首里のId氏のお世話で「石嶺公民館」で第九回CMO懇談会を持ち、主に黄雲とEdomの話題が採り上げられました。Mnは、兼ねてから四十分間毎觀測の修練は黄雲の発生時に最も効果が発揮されるという考え方でしたが、今回は修練卒業の前にパーフェクトな黄雲が発生てしまって「仕舞った」、というような話からはじめ、黄雲の伝播の特殊性や、今後の問題などについて話しました。また、Mo氏をはじめ、觀測の報告などもありました。

  Id's 31cm Newtonian
 夕方からId氏宅(31cmが主力)とWk氏宅にメンバーは分かれ、觀測を續行しました。CCD組は湧川宅でしたが、スケッチ組の多くはId氏の31cmを中止に觀測を行いました。これで、場合によっては、20cm、25cm、31cm、35cm、40cmなど様々な望遠鏡を試したことになりました。Wk氏が1986年にTpとの組み合わせで、われわれを驚かせた15cm反射鏡も用意されていました。
 終了後Id氏宅の屋上で、Wk氏宅組も到着し、コンパが持たれました。奥様にもお世話になりました。また同日、石垣島赴任の宮崎勲(My)氏に会えたことも幸いでした。宮崎氏宅には居残り組が22日にお伺いし、観測させていただきました。

 22日は宿で話したり、AJAZZで沖縄そばを食べたり、国際通り近くの市場へ買い物に出掛けた集団もあり(聞くところではスナックパインが超人気であったとか)、引きごもり組も気楽に過ごしました。

 誠に愉しい三日間でした。重ねてお世話の皆様と参加の皆様にお禮を申し上げます。お疲れさまでした。今回の火星は幸か不幸か黄雲に見舞われましたが、沖縄の地での2003年の火星に思いを馳せ、期待が高まります。

(南 政次)

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