LtE in CMO #278

From Isao MIYAZAKI



●・・・・・・・・Date: Thu, 04 Sept 2003 22:43:35 +0900

Subject: ありがとうございます

 

南 政次 様

 

具志川の宮崎です。

 

・・・・・・・

 

沖縄の方は、先の台風の影響もなく、引き続き毎夜火星が輝いています。

雲は相変わらず多めで、時々激しい俄雨もあります。

しかし、シーイングは少し落ち着いてきているようです。

火星が高く昇ると、そのディテールに思わず声が出ることがあります。

 

今期はこのまま眺めるだけにしようと思っていたのですが、チョット欲が出ました。インターネットでToUcamを注文したところ、一週間ほどした829日に届きました。翌830日から試写を開始。まだ、試行錯誤の段階ですが、冷却CCDに比べると比較にならない程、簡単でラクです。また自分で画像処理をしてみて、何故きょうび、あんなにも気色の悪い画像が作られているのか理解できました。

 

観測とまでは行きませんが、火星面一回りの画像が残せたらと思っています。

 

お礼まで。

 

〇・・・・・・・・Date: Mon, 08 Sept 2003 22:33:13 +0900

Subject: Re: ありがとうございます

 

メールありがとうございます。福井の空模様を心配しておりましたが、晴れの晩が多いことを知り安堵しました。こちらは夏晴れが続いていますが、シーイングの方は相変わらずです。例年ならば張り付いたような惑星像が見られるのですが、ピントを外側へずらすと、激しい気流の流れが認められます。

 

ToUcamの画像は、まだまだ工夫が足りないこと、目新しい現象も認められないこともあって、CMOWeb Siteへのアップは必要ありません 。(特に830日の画像は、一時間、撮像時刻が誤っているようです)。例の色収差は、新しいバージョンのRegistaxchromatic shift correctionの機能が追加されているので、試しに使ってみたところ、幾分軽減出来ました(これは所謂インチキな方法なのですが)。しかし火星像内側へ深く染みこんだ青色はなかなか消せません。眼視で見ても高度が十分でない時には色が明瞭に付いていますので、やはり抜本的な対策としてはプリズムが必要かと存じます。

 

RGBフィルターでの三色分解も一度試してみましたが、明るさのバランスが悪かったせいもあり、結果はイマイチでした。今の私は多くは出来ませんので、フィルターはB光のみに限るのが得策かもしれません。なお、当方のカメラも赤外カットフィルターを装着しています。

 

ディテールについては、今期の沖縄のシーイングでは香港やシンガポールにはかなわないように思えます。処理法を変えると、もう少しシャープなものになるかもしれませんが、チョットのさじ加減で、えらくグロテスクな姿になってしまいます。まだToUcamをいじって一週間ちょっとですので、ここらへんはまだ試行錯誤をしています。

 

職場から眺める天久のマンスリーマンションに8月まであったブルーシートが消えてしまい寂しい限りです。

 

また、メール致します。

 

追伸:近日中に写真のプリント郵送します。

 


宮 崎  (Isao MIYAZAKI, 沖縄県具志川市, Okinawa)   
miyazaki@ii-okinawa.ne.jp


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