CMO 2001 Mars Report #16
2001年九月後半・十月前半の火星面觀測
16 September 2001 (234°Ls) 〜 15 October (253°Ls)
東亜天文学会 火星課 『火星通信』 南 政
次
♂・・・・・・黄雲が立って既に四ヶ月になるが、依然として火星は綺麗に見えない。幾らか暗色模様は朧気にでも捉えられる様になっていて、大氣の方は透明度は増しているようだが、表面の砂被りが取れないのであろう。而も、局所的な黄塵はまだ起こっているらしく、時には黄雲が濃くなっているように見えるときがある。然し、視直徑δは10秒角を割った。今回は 16 September (234°Ls) から 15 October 2001 (253°Ls) までの觀測を扱うが、16Septにδ=11.9"であったのに對し、15Octにはδ=9.8"に落ちた。中央緯度φも2°Sから10°Sまで延びた。#237
p2846のNs氏の圖を參照すると分かるが、250°Ls邊りからは1986年、1969年、1954年時のφと似てくる。從って、南極冠の見掛けなど單純に比較可能である。但し、その前頁の視直徑の比較を見ると分かるように、視直徑は相當違っている。尚、火星の位相角はこの期間中 ι=46°で、十月上旬極大になった(46.3°)。火星の赤緯は上がっており、15Octには-24°13'となった。
觀測時間は日没前後から夕方暫くとなった。30Oct 2hに東矩となる。從って、そろそろ日没時が高度の最も高い時である。
♂・・・・・・今回は、視直徑も落ち、觀測者は少なくなっている。ただ、天候などが回復すれば潜在力はあるようで、Id氏、Ts氏、Nj氏の三名で100回以上の觀測を熟している。Km氏は觀測時間が職場時間にずれ込んで、ソフィア堺で仕事キッチリ、たいへん有り難い活躍である。Mk氏も日没時を狙っている。尚、Mo氏は赤道儀の故障のために殘念ながら今回は參加出來なかった。
BIVER,
Nicolas ニコラ・ビヴェール(NBv) Noordwijk, Netherlands / Versailles, France#
5 Colour Drawings (21, 23 September; 8, 13# October 2001)
300x 20cm speculum / 330x 26cm speculum#
DOMBROWSKI,
Philip Lフィリップ・ドムブロウスキィー(PDb)
康涅狄格
Glastonbury, CT, USA
1 CCD Image (23 September
2001) f/25 30cm Meade SCT
with an Astrovid
ISHADOH,
Hiroshi 伊舎堂 弘 (Id) 那覇 Naha, Okinawa, Japan
34 Drawings (16〜18, 20, 21
September; 2〜8, 10, 11, 13 October 2001)
530, 410, 340x 31cm speculum
KUMAMORI,
Teruaki 熊森 照明 (Km) 堺 Sakai, Osaka, Japan
13 CCD Colour Images (20+, 24+, 26, 28 September; 2, 3, 4, 11, 14, 15+
October 2001)
+20cm Dall-Kirkham with a Sony PC-5 / 60cm Cassegrain $ with a Sony TRV-900
MELILLO, Frank
J フランク・メリッロ(FMl) 紐約
Holtsville, NY, USA
5 CCD Images (26 September; 2, 8, 11, 15 October 2001)
20cm SCT with a Starlight Xpress MX5
MINAMI,
Masatsugu 南 政 次 (Mn) 福井 Fukui, Japan
75 Drawings (17, 18, 20, 22〜24, 26, 28
September; 3, 5, 8, 13〜15 October 2001)
480, 400, 600x 20cm refractor*
MURAKAMI,
Masami 村上 昌己 (Mk) 藤澤 Fujisawa, Kanagawa, Japan
18 Drawings (22, 23, 24 September; 7, 11, 12, 14, 15 October 2001)
400,
320x 20cm speculum
NAKAJIMA,
Takashi 中 島 孝 (Nj) 福井 Fukui,
Japan
43 Drawings (18, 20, 22〜24, 26, 29 September;
3, 6, 8, 14, 15 October 2001)
480, 400x
20cm refractor*
NARITA,
Hiroshi 成 田 廣 (Nr) 川崎 Kawasaki,
Kanagawa, Japan
26 Drawings (17, 18, 22〜26 September; 2, 3, 11〜13, 15
October 2001)
400x 20cm refractor
PARKER,
Donald C ドナルド・パーカー(DPk) 佛羅里達 Miami, FL, USA
6 Sets of CCD Images (24/25 September; 6, 7, 14 October 2001)
f/44 41cm Newtonian equipped with a Lynxx PC
TEICHERT,
Gérard
ジェラール・タイシェルト(GTc) 法 Hattstatt, France
6 Drawings (17, 22, 28 September; 10, 11, 12 October 2001) 330, 310x 28cm SCT
TSUNEMACHI, Hitomi 常間地ひとみ(Ts) 横濱 Yokohama, Japan
31 Drawings (18, 22, 23, 24, 29 September; 2, 11, 13, 14 October
2001)
360x
12.5cm Fluorite refractor
VALIMBERTI,
Maurice モーリス・ヴァリムベルティ(MVl)
澳大利亞 Viewbank, Victoria, Australia
9 Sets of CCD Images (21, 27 September; 8 October 2001)
f/85
15cm refractor with a TC245 based camera
$ ソフィア・堺 天文臺 Sakai City
Observatory
*
A. 黄雲と黄塵:
浮游ダストに依る黄雲は薄くなっているようで、地表にダストが多く降りている可能性がある。勿論浮游ダストも漂っているが、地表のダストも禍するのか、火星表面は依然として全面に亙って不透明である上、氣象上の變化も乏しい。然し、未だ局所的な黄塵の發生は續いているようである。
黄雲とオリュムプス・モンス:
オリュムプス・モンスの上部は暗點としてId氏は引き續き16Sept(235°Ls、85日)ω=188°W、198°W以降も、17Sept(86日)ω=169°W、178°W、18Sept(87日)ω=174°W、21Sept(90日)ω=133°Wなどでチェックしている。福井では17Sept(86日)ω=148°Wで確認、またKm氏の20Sept(89日)ω=133°Wの畫像にも垣間見える。Id氏のω=188°Wでは殆ど午後端だが、これでも12:40LMTで、午後の觀測は難しくなっている。ω=133°Wでは、南中だが、9:00LMT頃である。もともと朝方の頂上は低空に朝霧がある場合、コントラストによって暗點として捉えられていた譯だが、午後になっても今のところ浮游黄雲粒が熱を持っていて氣象は崩れ、山岳雲は出ていないであろう。20Sept(89日)の筆者(Mn)の觀察では、オリュムプス・モンスの前方には黄塵の流れが見られた(ω=140°W)。尚、21Sept(90日)で澳大利亞のMVl氏が良像を得ていて、その内ω=149°W、165°Wには明確である。
黄塵とソリス・ラクス領域:
未だソリス・ラクスは恢復していない。先に引用のMVl氏の21Sept
(90日)の最初のω=117°Wは重要であろう。
この角度は#251引用の6Sept(75日)の唐那・派克(DPk)氏の像(及び後の14Octの像)と比肩出來るからである。DPk氏の6Sept像にはクラリタス・フ
ォッサエ若しくは昔のパシスが出ているのであるが、この15cmの像にも出ている(圖)。更にMVl氏の像にはその直ぐ東北に暗斑が見られる。位置としてはワッレス・マリネリスの東端の南であろうか。これは、14Oct(252°Ls、113日)のDPk氏のω=117°W、127°Wにおける像に濃く出ている。但し、肉眼では然程のことではないし、ソリス・ラクスに掛かっているかどうか? というところである。
23Sept(92日)の筆者の觀測は、ω=086°W、096°W、106°W、125°Wであるが、ω=086°W等ではアウロラエ・シヌスの間に黄塵の流れが見られた。これはKm氏の24Sept
(93日)ω=090°Wで見えている(20cm-DK)。同日Mnはω=086°W、096°Wなど。後者では七月中旬との比較が問題になっている(何時かノートで23Aug頃の觀測やHSTの14Augの像とも比較したい)。Mk氏も24Septにω=082°W、091°Wで、タウマジアの明帶の流れを觀察している。尚、24SeptのMnの觀測ではω=125°Wまで、アルシアなどタルシスの南からメムノニアに掛けて朝方に黄塵の擴がりがある。Ts氏は23Sept(92日)ω=108°W、118°W、24Septω=108°W等の觀測で暗斑を含む暗部を見ているが、その東側の明るいことも指摘している。Mnの26Septω=065°W、074°W、084°W、094°W等ではメラス・カスマ南北の明帶はよく觀察に引っ掛かり、ω=104°Wでは朝方に明部が出る。透明度が好くなると依然として火星面は明るい黄色である。同領域は28Septまで追跡出來た。
尚、24SeptのMGSのモザイック像が十月11日の一斉のプレス・コンファレンスで發表されているが(後述)、パシスなど明確でない。ワッレス・マリネリスが出ているから、この邊り透明性は高いが、メラス・カスマの南北には明るい帶がある。朝方にも廣範囲の黄塵が出ている(但しモザイクで、午後の映像の貼り付け)。24Septには福井でアルシア・モンスが朝方で可成り顕著な陰翳なのであるが(Mn:ω=096°W、Nj:ω=101°W)、MGSの14hLMTでは、特にアルシアは他より淡くなっている。なお、DPk氏の14Oct ω=127°Wの像で、Ω=110°WはLMTで10hころである。
黄雲とシヌス・サバエウス:
福井では3Oct(102日)にはω=347°W、357°W、007°W、012°W(*)、017°W、021°W(*) (*はNj氏)などでやや奇形のシヌス・サバエウスの先にシヌス・メリディアニが確認出來た。ω=026°Wではシヌス・メリディアニから北に暗帶が走るように見えた。Id氏は4Oct(104日)にω=002°W、014°Wで朧気にシヌス・メリディアニを捉えている。ただ、シーイングが悪化すると駄目のようで、7Oct邊りまで機會があったが、シヌス・サバエウス東部のみである。Km氏の4Oct(104日)ω=344°Wには出ているように思う。NBv氏は13Oct(112日)ω=022°W、041°W、16Oct(115日)ω=358°Wで、シヌス・サバエウスとシヌス・メリディアニをかなり完全な形で描いている。後に發表されたHSTの4Sept(73日)の像によると、シヌス・メリディアニは見えている。エドムなども出ているが、シゲウス・ポルトゥスの邊りが張り出し、また東部の南縁が黄塵を被っていて、シヌス・サバエウスが酷く屈曲しているように見える。この時點でも暗色模様の鮮鋭度は悪い。
黄雲とマレ・キムメリウム:
NBv氏の21Sept(90日)ω=251°W、23Sept(92日)ω=222°Wのスケッチによるとマレ・キムメリウムは正常に戻っているようである。DPk氏の6Oct(247°Ls、105日)ω=196°Wではマレ・キムメリウムからマレ・シレヌムに掛けて寫し出している。この像にはヴァルハッラが兩海に沿って現れ、プロポンティスTも見えている様である。福井ではマレ・キムメリウムは13Oct邊りから觀測しているが、やや西端が膨らんで右向きの抹香鯨の頭の様に見える。然し、δ=9.8"となっており、詳細は難しい。Km氏の11Oct(110日)ω=275°W、284°W、14Oct(113日)ω=243°Wはマレ・キムメリウムの状況を示しており、黄雲が一段落したことを示している。
黄塵と大陸アウソニア:
13Octから15Octに掛けて、マレ・クロニウムが現れて、「大陸」の明部に濃淡が見え始めている。前出のKm氏の11Oct(110日)ω=275°W、284°W、及び14Oct(113日)ω=243°Wには大陸の砂地が可成り明るく出ている。ヘッラスを始め、他の大陸は小黄塵の發生箇所であるが、平常時でもアウソニア・アウストラリスは明るいので、注意する。日々動きがあれば黄塵だが、微妙な動きは見極めが難しい。ヘッラスの午後は日本からは十月上旬、ω=300°Wからω=355°W邊りまで大きく口を開けるように明るく見えていた(Nj氏&Mn)。既にPDb氏の23Sept(239°Ls)でもそのような寫りである(R像)。MVl氏の8Oct(107日)のω=308°W、323°W、330°W、334°W、338°Wの聨作にも出ている。
B. 南 極 冠:
16Sept(235°Ls)にはφ=2°Sで、以後南へずれてゆくから、南極冠は急速に縮小しながらも明確であった。Id氏のスケッチによると、20Sept(237°Ls、φ=3°S)迄は南極冠が平べったいが、21Sept(237°Ls)には少し圓味を帶びている。十日程のお休みの後、2Oct(245°Ls、φ=7°S)には既に圓く小さくなっている。筆者(Mn)の觀測では、24Sept(239°Ls、φ=4°S)に少し圓味が強くなっている。同日ω=080°WでNj氏は南極冠の中央が兩脇より明るいと見ている。26Sept(241°Ls、φ=5°S)ω=065°Wで南極冠の朝方が黄色い(Mn)。26SeptのKm氏の南極冠は綺麗で、「氣をよくして」20cmから60cmに移った由。28Sept(242°Ls、φ=5°S)でも未だ可成りの大きさだが、Nj氏は29Sept(243°Ls、φ=6°S)ω=050°Wで、南極冠が円盤の中に入っているのではないかと迷っている。Mnの觀測では3Oct(245°Ls、φ=7°S)ではやや小振りで圓いと紀録する。Id氏の6Oct(247°Ls、φ=8°S)では、南極冠は明るくクッキリしている様である。この日ミーニシ(北風)が吹いた由。最終15Oct(253°Ls)ではφ=10°Sで、圓く明るい。
ところで、ノウゥス・モンス(ミッチェル山)は1976年のヴァイキングの撮像に依れば、255°Lsで可成りの部分が半島として南極冠から飛び出しており(70°S、330°Wの方向)、267°Lsで分離している。CMO#007 p0048の記述に依れば、233°Lsから258°Lsまでという報告もあるので、國内の觀測者にはemailで觀測依頼を出した。Id氏は2Oct(245°Ls)ω=034°W以降、4Oct(248°Ls)ω=002°W~、5Oct(247°Ls)ω=355°W~、6Oct(247°Ls)ω=338°W~、7Oct(248°Ls)ω=348°W~、8Oct(248°Ls)ω=321°W~、10Oct(250°Ls)ω=319°W~などで、検出に努めたが適わなかった様である。Km氏からは60cmによる3Oct(245°Ls)ω=353°W、4Oct(246°Ls)ω=344°Wの像を送って貰ったが、可能性はあるものの明白ではない。筆者(Mn)は3Oct(245°Ls)ω=357°W前後、ω=026°W前後で出ているかなという感覺があったが、南極冠本體に比べ明度はなかった。8Oct(248°Ls)にも似た感觸であった。「ミッチェル山」は高地でなく低地だと言われていて、而も水を持っているらしいので、砂を被っているかも知れない。尚、26JuneのHSTの映像には南極冠の内部にノウゥス・モンスが見えており、4Sept(227°Ls)のHST像の南極冠内にも周邊部に出て光っている。
(參考のために繰り返すと、宮本正太郎氏の1971年の247°Lsでのノウゥス・モンスのスケッチ(ω=010°W)の模寫が#007p0049にある。#116の表紙には1988年262°LsのMk氏のTP写真(ω=000°W)が載っているが、これにはノウゥス・モンスが出ている。1988年のノウゥス・モンスが239°Ls〜243°Lsで分離し始める頃の様子についての筆者のスケッチがNj氏の報告(
M MURAKAMI (Mk) took this picture by a refractor of
10cm OG
On 29 August 1988 at 15:24 GMT
(ω=000°W, φ=20°S, 262°Ls, δ=21.8")
C. その他:
Km氏の26Sept(241°Ls)ω=058°Wには南極冠の北に細長い明部が見える。アルギュレに近いところだが、傳説のモンス・アルゲンテウスかも知れない。その北のマレ・エリュトゥラエウムなどは可成り濃くなっている。DPk氏の24/25Sept(240°Ls)ω=297°W、302°Wではデルトトン・シヌスが出ているように見える他、マレ・テュッレヌムが後續の模様から切り離されているのも興味深い。8Oct
(248°Ls)のMVl氏のω=308°Wにも出ているから、地上に降りているのであろう。
♂・・・・・・ 11 Oct リリースのHSTとMGSの像:
HSTによる火星の觀測は大事件の認識がなかったからか、腕力がなかったからか、どちらにしても明らかに遅かったのであるが、MGSの畫像發表も遅く、やっと11Oct (多分テロの一ヶ月後に合わせたのであろう) にリリースがあった。やや驚いたのは、HSTが8Augに撮影していることであるが、氣の毒なことに、この像では遅すぎて新聞發表は無理という感じである。やけくそか26Juneのエドム中心の畫像を以て黄雲第一日としているのも妙だが、MGSのモザイク畫像群 (特に31Julyと24Septが出た:http://www.msss.com/mars_images/moc/10_11_01_dust_storm/index.html)
も相變わらず迫力がない。MOCは「黄塵が起こった場所(where)をピンポイントで示す」と威張っているが、どの様に(how)という譯ではありえない。午後2時を見ながら、朝方で起こる黄塵が捉えられるわけがないからである。明らかにMOCには赤道帶に沿って幾重にも撮影するという點が缺けているから片手落ちである。仰有るほど世紀の黄雲を掴みきれなかったことは確かである(実は正常なときでも午後二時の窓から通常のソリス・ラクスが出て來ていない)。ダエダリア-クラリタスでの共鳴現象を強調する余り、七月初めのエリュシウム邊りの黄雲活動(多分初めて捉えられたもの)を見逃しているようである。このperfect黄雲を初めから見ていましたよ(Scientists Track "Perfect Storm" on Mars)というなら、IAUCにもっと早く出してご覧なさい、と言いたいですな。あのPressConferanceの後でも日本の新聞で取り上げたところありましたか? 畫像とか映像にはそのものには責はないが、附随するコメントを見ていると、職業的に火星を支配する層の「ていたらく」を感じる。
尚、MGSによる大氣の温度分布の測定に就いては、既に6JulyにNASAのテリー・マーチン氏からCMOに聨絡があり、24June以降次第にヘスペリア上空からダストによって温度が高まるのが示されたが (#247LtE、及びWeb )、今回はTES(Thermal Emission Spectrometer)の聨續畫像が提供されている。http://emma.la.asu.edu/dustindex.html
のTES像は參考になる(2Julyにはもう反対側全面の温度が浮游ダストの到來で温度が上昇している、等)。毎日のTES畫像が更新されるから、何かあったときは參照することが出來よう。
♂・・・・・・追加報告:
DOMBROWSKI,
Philip Lフィリップ・ドムブロウスキィー (PDb)
康涅狄格 Glastonbury,
CT, USA
9 CCD Images (2, 7, 10, 12,
21 July; 2, 9, 27 August; 15 September 2001)
f/25
30cm SCT with an Astrovid
赤色光だけの像で、2July(188°Ls、9日)ω=037°Wでは、暗色模様が平常に出ているが、7July(14日)以降は不鮮明になる。21July(28日)と27Aug(65日)とはω=217°Wだが、両方ともマレ・キムメリウムの西部の大きな暗部が出ている。コネチカットは東海岸NYの直ぐ北である。42°N位であろうか。
♂・・・・・・次回(25 Nov
2001號)は16 Oct (253°Ls)から15 Nov 2001 (272°Ls)迄の觀測をレヴューする。報告は三國の方へご送附下さい。
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