From Kunihiko OKANO
●・・・・・・・・・Date:
Thu, 25 Dec 2003 23:26:18 +0900
Subject: Re: FW:Re: Saturn on December 16th.
南様、こんばんは。岡野です。
どうも無意味な議論と思うのであまり参加したくありませんが、地上から土星上の縞に沿った淡い模様が0.41秒角で分離などできることはありえないと思うので、5分どころか10分でも問題ないと思っています。オーバースペックを要求するのは無意味とわりきれないと良い画像は撮れないです。
しかし、リングは別です、カッシニやエンケは、黒に白でコントラストが高いため、シーングの影響を逃れて理論値近いものが分離されて見える可能性があります。でもこちらは自転がほとんど関係ないでしょう。したがって、いずれにしても5分で長いなどというのは無意味な議論と思います。以上はL画像についてです。
RGBについては、解像度(とくに自転方向の)はほとんど問題としないので、土星の場合、30分後だって合成結果は変わらないと私は思います。また、再三申し上げていますように、「LRGB合成」は色の科学的な研究には使わないのが前提です。「スポットの色」を研究する必要があるのなら、LRGBは使うべきではありません。
おかげさまで、火星は、無事、『天文年鑑』の表紙にしていただきました。印刷はかなりよろしくないものになっていますが、まあ、いつものことです。冷却CCDは青がはっきり出るので印刷が難しいようです。
本年はいろいろとお世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。敬具。
岡野 邦彦 (Kunihiko OKANO 東京 Tokyo)
http://www.asahi-net.or.jp/~rt6k-okn/addressj.htm