CANS 2D (Coordinated Astronomical Numerical Software)
CANS 2D コード開発状況 日誌
- 2002年 3月13日
- lib???.aがたくさんあったものをlibcans2d.aに統合。Makefileの
内容を改変した。
- 文字型出力をncputscからncputattcに換えた。文字列長の定義を避けるため。
- dxとdxmとの定義を入れ替えた際に、混入したバグを修正。
「dxh」という(一時的に定義した)変数が多数残っていた。
md_shktb・md_efrが正常動作しなかったのもこれが原因。
- 変数名xh,yhなどを廃してxm,ymと変更。rdxもdxiに変更。
- marginを実装。境界条件がi=1ではなくi=2などの一般的な場合に対応。
これにともなってbc、cndbicg、cndsorは大幅に改訂。
- 熱伝導の境界条件の実装を改訂。今後bndteは廃して、bndcmatを使う。
- 円周率piの定義を統一。
- 2002年 3月15日
- 福田氏提供のKelvin-Helmholtz不安定のパッケージを組み込んだ。
- 2002年 3月17日
- 2002年 3月18日
- 各サブルーチンに、内容を説明するヘッダをいれた(つづき)。
- hdmlwのReadmeをデカルト座標について記述。
- 1次元問題の2次元版(md_shktb md_itshktb md_mhdshktb
md_mhd3shktb md_cndtb md_mhdcndtb)を、斜めに伝播する場合に拡張。
- 大振幅Alfven波減衰不安定問題 md_awdecayを作成。ただし未完。
- 反射衝撃波問題 md_refshkを作成。ただし未完。
- 2002年 3月19日
- 熱伝導 biCGモジュールの円柱座標・球座標作成
- hdmlwのReadme.texに円柱座標
- hdmlwのMHD円柱座標コードにバグあり。eyの符合が逆だった。
- 課題パッケージ、Rayleigh-Taylor不安定を福田氏から
提供してもらい組み込んだ。まだ開発途中。
- 課題パッケージ、以下を作成。反射衝撃波md_shkref、
線形MHD波動伝播md_mhdwave、
球対称単純熱伝導md_cndsp、Sedov解md_sedov、ジェット伝播md_jetprop、
MHD超新星残骸md_mhdsn。
- 課題パッケージ、降着円盤ジェットmd_diskjetに着手。まだ初期設定が
うまくいかないので工藤氏に問い合わせ。
- 2002年 3月20日
- 降着円盤ジェットmd_diskjetほぼ完成。
- 太陽コロナ質量放出現象(CME)のLowの自己相似解パッケージmd_cme作成開始
- hdmlwのmlw_m*_s*.f(MHD球座標コード)にバグあり。
- hdmlwの球座標コード引数の順序変更。「x,y,dx,ix,dy,jx」 から
「x,dx,ix,y,dy,jx」へ。
- 2002年 4月2日
- 問題パッケージ「Rayleigh-Taylor不安定 md_rt」完成(福田)。
- 2002年 4月3日
- モジュール「境界条件bc」のbdfrd?.fにバグ発見。修正。
- 2002年 4月9日
- 自己重力multigrid法コード開発開始(福田)。問題パッケージ
「自己重力テストmd_sgtest」を作成。
- 2002年 4月30日
- cndbicgのサブルーチンのヘッダに変数の説明などを含めた。
- 2002年 5月7日
- 問題パッケージ「太陽コロナ質量放出:Low解 md_cme」完成。
- 2002年 5月9日
- 問題パッケージ「MHD Kelvin-Helmholtz不安定 md_mhdkh」完成(福田)。
- 問題パッケージ「3成分MHD Kelvin-Helmholtz不安定 md_mhd3kh」完成(福田)。
- 2002年 5月15日
- 問題パッケージ「自己重力収縮 md_cloud」完成(福田)。
- hdmlwに「3成分MHD 潮汐& Coriolis力」サブルーチン追加。
- 問題パッケージ「磁気回転(Balbus-Hawley)不安定 md_mri」完成。
- hdmlwに等温MHDサブルーチン25個追加。
- 2002年 5月15日
- selfgmgのselfgper.fの境界条件のバグ修正。
- commonに等温MHD用CFL条件のサブルーチン追加
- 2002年 5月21日
- hdmlwのサブルーチンmlw_m3?_s*にバグあり。y運動方程式。修正済。
- hdmlwのサブルーチンmlw_m?_s*にバグあり。x,y運動方程式。修正済。
- hdmlwのサブルーチンmlw_h?_s*にバグあり。x,y運動方程式。修正済。
- 2002年 5月22日
- hdmlwのmlw_m3_sgにバグあり。エネルギー方程式の重力項。修正済。
- 問題パッケージ「太陽コロナ質量放出:Low解 md_cme」要再調査。cans3dと微妙に結果が異なる。(解決済5月23日参照)
- 2002年 5月23日
- hdmlwのmlw_m3_s*にバグあり。y運動方程式。修正済。
md_cmeの結果が3次元と異なる原因はこれだった。
- common: 球座標用のCFL条件サブルーチン追加。
- 2002年 5月28日
- hdmlwのmlwhalfにバグあり。dfdyを計算する部分がdyim(i)となっていた。
正しくはdyim(j)。
- 新パッケージcommonmpiを作成。
並列計算で、そでデータを受け渡しするためのサブルーチンexc_*をいれた。
- 並列計算で各PEごとに出力したnetCDFファイルを、あとで合体するための
プログラムを作成。nccollect以下に。
- md_shktb、md_itshktb、md_mhdshktb、md_mhd3shktbの
並列化バージョンmdp_shktb、mdp_itshktb、mdp_mhdshktb、mdp_mhd3shktb作成。
- 2002年 5月29日
- 並列化バージョンmdp_thinst・mdp_shkref・mdp_kh・mdp_rt
・mdp_mhdwave・mdp_mhdkh・mdp_mhd3kh・mdp_recon・mdp_recon3
・mdp_efr・mdp_corjet・mdp_mri・mdp_sedov・mdp_jetprop
・mdp_mhdsn作成。
- 2002年 5月30日
- 並列化バージョンmdp_cme・mdp_cndtb・mdp_mhdcndtb・mdp_reccnd作成。
- 新パッケージcndsormpiを作成。
並列で、熱伝導をSORで計算するためのルーチン群。
- commonmpiのexc_*の、PE間で受け取ったデータを代入するところを変更。
- cndsorにres,srcをゼロ初期化する部分を挿入。
- cndsor・cndbicgのresidue.fを廃してgtnorm.fを使用。
- 2002年 6月3日
- 問題パッケージ「等温MHD衝撃波 md_itmhdshktb」追加。
- 並列化バージョンmdp_itmhdshktb作成。
- 2002年 6月10日
- 並列化バージョンmdp_awdecay作成。
- md_kh、model.f 平衡状態と擾乱とを分離。
- 2002年 6月24日
- hdmlw,hdcipの移流モジュール作成。
- 問題パッケージ「単純移流 md_advect」追加。
- 2002年 9月 5日
- 各問題パッケージのIDLプロシジャを整備
- 問題パッケージ「線形音波伝播 md_sndwave」追加。
- md_efrのReadmeを改訂。
- md_mhdwaveに解析解(群速度の図を描ける)のIDLプログラムを追加。
- md_recon・md_recon3について高解像度をデフォルトに変更。
- md_reccndを2成分MHDから3成分に変更。
- common/rand1を削除
- md_awdecay1を削除
- 2002年 9月 5日
- 2002年 9月 9日
- 問題パッケージ「円柱座標磁気回転不安定 md_mricyl」追加(松元氏提供)。
- 2002年11月11日
- 小山氏(国立天文台ADAC)により、Godunov-Langrange-Remapping法
(van Leer 1979)のコードをあたらしく組み込んだ。ディレクトリは
hdglrで、流体(glr_h)と流体重力(glr_h_g)とがある。
- 問題パッケージ「流体熱不安定 md_hdthinst」追加(小山氏提供)。
- 2002年11月19日
- CIP/MOC-CT法 デカルト座標の流体(cip_h) 等温流体(cip_ht) MHD(cip_m)
等温MHD (cip_mt)完成。
- 2002年11月20日
- CIP/MOC-CT法 デカルト座標の3成分MHD(cip_m3) 等温3成分MHD (cip_m3t) 完成。
- 2002年11月21日
- Roe+TVD法 デカルト座標の重力入り流体(roe_h_g) 完成。
同等温流体(roe_ht_g)作成(未テスト)。
- CIP/MOC-CT法 デカルト座標の重力入り流体(cip_h_g) 完成。
同等温流体(cip_ht_g)作成(未テスト)。
- 2002年12月2日
- md_*の境界条件を調整。「セルを境界にする」原則を適用。
またすべて「margin=4」に変更。熱伝導の境界を調整する必要あり。
mdp_*はまだなので注意。
- 2002年12月9日
- md_jetpropのパラメータを変更。ジェットの注入速度を6->19に。
- 2002年12月10日
- 「円柱座標並進対称 流体 mlw_h_d」をhdmlwに追加。
- 円盤上を伝わる2次元点源爆発「md_sedovd」作成。
- 2002年12月11日
- 「円柱座標並進対称 流体 重力 mlw_h_dg」をhdmlwに追加。(未完成)
- 降着円盤Rossby波不安定「md_diskrwi」作成。(未完成)
- 2002年12月12日
- 「銀河Parker不安定md_parker」作成。
- 2002年12月13日
- 「成層大気中のMHD波動 md_mhdgwave」作成。
- 「太陽フレア md_flare」作成。
- md_cmeのpldt.proにバグ。修正済。
- md_diskrwiのpldt.proにバグ。修正済。
- 2002年12月16日
- 「合体不安定 md_coalescence」作成。
- 「超新星相互作用 md_nsinteraction」作成。
- 2002年12月17日
- 2003年2月18日
- hdroe/roe*g*.fにバグ発見。時間ステップ半分を進める際に、ソース項の
加算のしかたに誤りあり。修正済。(相川氏に感謝)
- 2003年5月31日
- md_mhdsn/main.fにバグ発見。marginの値を2度書きしていた。
修正済。(花山氏に感謝)
- 2003年8月25日
- hdcip/{mocz,moclag,moclagz}.fにバグ発見。
修正済。(茨城大高橋邦生氏に感謝)
- 2003年9月3日
- md_corjet/etaanom.fにバグ発見。
修正済。
- 2003年9月4日
- md_mhdshktb/main.fにバグ。修正済。
- md_shkref/main.fにバグ。修正済。
- {md_recon,md_recon3,md_reccnd}/main.fが小メモリシステムでセグメンテーションフォールトを起こす問題発生。配列サイズを小さくした。
- 2003年9月5日
- hdcip/cipdxsrc.fにバグ。修正済。木暮氏(京都大)・高橋氏(茨城大)に感謝。
- 2004年4月22日
- ライセンス上の理由でcommon/ran2.fを削除
- 2004年6月11日
- 大幅改造。'md_*'のファイル入出力のデフォルトを
dacフォーマットに変更。
- common/ran2.f復活。独自の実装で。
- 2004年6月14日
- 大幅改造。ファイル入出力のデフォルトを
dacフォーマットに変更。(mdp_*)
- 2004年7月26日
- 大幅改造。common/cfl_*の引数にsafetyとdtminとを
追加。
- 大幅改造。hdmlw/mlw_*の引数にqavを追加。
- 大幅改造。hdcip/cip_*の引数にcvisを追加。
- 2004年7月28日
- 「続き計算」ができる仕組みを導入。mcont=1とすると実行可能。
- 2004年11月9日
- Lagrange粒子を計算するコード lagparticle/lagpart.fを作成(未試験なので利用は注意)。野澤氏(茨城大)に感謝。
- 2005年3月18日
- bc/bdfdvy.fにバグ。コンマがひとつ抜けてた!修正済。福田氏(岡山理科大)・野澤氏(茨城大)に感謝。
- md_recon3/main.fにバグ。write文が二重になってた!修正済。野澤氏(茨城大)に感謝。
- 2006年1月16日
- md_kh、md_rt の初期条件を変更。
- ドキュメントを大幅に整備 Readmeが増えた。
- 2006年1月16日
- 2006年1月17日
- md_cv 熱対流問題を追加。寄付してくれた磯部氏(東京大/Cambridge大)に感謝。
- 2006年2月13日
- ドキュメント Readmeのバグを大幅に修正。チェックしてくれた中村賢仁氏(松江高専/東京大)に感謝。
2006年2月28日
- common/bbtocz_c.fにバグ。修正済。中村賢仁氏(松江高専/東京大)に感謝。
- 熱伝導biCGサブルーチンを大幅に改良。ベクトル化した。中村賢仁氏(松江高専/東京大)に感謝。
2006年3月12日
- hdmlw/mlw_m_cg.fにバグ。修正済。工藤哲洋氏(国立天文台)に感謝。
2006年7月8日
- bc/bdfdv[xy].fにバグ。修正済。磯部氏(東京大)に感謝。
2006年8月17日
- common/ran2を削除。common/rangenと入れ替え。乱数発生ルーチンの改良。
2007年6月23日
- commonmpi/exc*.fにバグあり。statusはスカラーではなく、配列にすべきだった。
修正済。(松元亮治氏・磯部洋明氏に感謝)
2017年9月21日
- cndbicg/{ccfspt_m3c,cndbicg_m3c}.fにバグあり。円柱座標軸対称対応が適切でなかった。修正済。(中村賢仁氏に感謝)