インストールと実行

概要

CANS (Coordinated Astronomical Numerical Softwares)は、
流体・MHDなどの数値計算のためのFortranモジュール群です。
計算例もモデルパッケージとしてはいっています。

   ファイル入出力用の CANSIO、
   1次元用の CANS1D、
   2次元用の CANS2D、
   3次元用の CANS3D、

の各ディストリビューションはそれぞれに独立です。したがって
それぞれについてインストール手順をくりかえす必要があります。

またcans1d-nosupportなどのディレクトリ以下のコードは、
いずれも開発途中のものであり、期待通り動作しないものがほとんどです。


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◯インストールと実行

0. 配布ファイルをコマンドgzipとtarとで展開する。
   unix% tar zxvf cans.tgz
   unix% ls
     cans1d/            cans2d-nosupport/  cansio/            idl-nosupport/
     cans1d-nosupport/  cans3d/            cansio-nosupport/
     cans2d/            cans3d-nosupport/  idl/

1. 入出力用ルーチンのコンパイル。
   unix% cd cansio/
   unix% make FC=f77
   ここで'FC=f77'というところは、システムのFortranコンパイラの
   コマンド名を与える。システムによってgfortran, f90, g77だったりfrtだったりする。
   libcansio.aというファイルができる。

以下cans1dをインストールするときの例を示す。cans2d、cans3dも同様である。

2. ディレクトリcans1d/に移動して、makeによりモジュール群をコンパイル。
   unix% cd cans1d/
   unix% make 'FC=f77'
   libcans1d.aというファイルができる。

3. MPIモジュールもコンパイルするのであれば
   unix% make mpi 'FC=mpif77'
  コンパイル結果はlibcans1d.aに追記される。
  変数FCとして、MPI対応コンパイラを指定すること。

4. モデルパッケージで計算を試す。ディレクトリmd_*のどれかの下で
   makeをおこなう。
   unix% cd cans1d/md_shktb/hdmlw
   unix% make
   unix% make run
   計算が実行されて結果がファイルout.dacなどに出力される。
   MPIモデルのときは、MPI対応コンパイラをFC変数で指定すること。

5. IDLでデータを読込んで(rddt.proを使う)可視化(pldt.pro)する。CANS
   ディストリビューションのディレクトリidl/をIDL_PATHに加えるのを
   忘れずに。

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