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-- 25 March 1997 --

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* OAA MARS SECTION
-- Mars Observation Reports of 1996/97 (#009)--
* 10 Years Ago (17)(Japanese)
-- CMO #029 (25 Mar. 1987) --


OAA MARS SECTION
1996/97 Mars Observation Reports , #009 ( 1 Mar - 15 Mar 1997 ) (English)
1996/97 火星観測報告 第9回 (1997年3月1日〜3月15日) (Japanese)

CMO029 10 Years Ago (17)
--- CMO #029 (25 Mar. 1987) (Japanese)

1987年三月上旬には火星はまだ夕方の西空低い「おひつじ座」に順行を続け遠離りつつあった。日没時の高度はかなり低く、視直径も5秒角以下になっては、観測もわずかな時間に限られ、火星像にもかすかに明暗が捉えられるだけで、いよいよ諸氏の観測も最終になった。

 OAA Mars Sectionに寄せられたこの期間(5 〜15 Mar)の報告は、南政次氏(大津)、張麗霞氏(台北)のルーチン観測の他には、松本直弥氏(佐世保)の写真観測(5観測)の中に1観測あるだけだった。
 記事としては、早くもこの接近時の観測結果解析が始まっている。第1回として南極冠の縮小を追った"The South - Polar Cap Boundaries Observed in 1986.(I)"が掲載された。『火星通信』第2号に解説のある、極冠の厚みを中央子午線上で計り、雪線の緯度を求める方法を用いて、一観測から緯度経度一組だけを取り出し、連日の観測を極座標に経時的にプロットする方法で、極冠の縮小を右のトップページのコピーにあるように表現した。期間としては最接近を挟んだ7月の一ヶ月間のものだけを1回目では取り上げている(Ls=198-216゚)。結論としては南半球の春分過ぎの時期に、今期は急激な極冠の縮小はなかったという事である。この論文は張麗霞氏と南政次氏の共著で英文で書かれていて、南氏による日本語の短い解説が付けられている。

 他には英訳の付けられた来信と、浅田正氏による連載記事の、「惑星写真の撮影についてのアンケート」回答の集計結果の第5回が掲載された。惑星撮影における、諸氏の対象・機材・感光材料・露出時間などが詳しく集計されている。

(Mk) 村上昌己
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