CMO #456 (25 November 2016) 和文お便りLtE Now

前号の和文LtE

最新のemailが上に來ています。


  ・・・Mars 13 November 2016

発信:15 November 2016 at 21:44 JST

 

近内令一です。

11
13日の火星画像を添付いたします。シーイングは相変わらず全く感心しませんがへこたれずに粘りたいと思います。
横浜の岩政隆一さんのブログのレポートを参考に、岩政式の主鏡の能動的冷却により筒内気流を静的に制御するという手法を試すべく、季節外れのスポットクーラーを入手しました。これで41cmシュミットカセグレンの主鏡を後部セルごと外部から強制冷却して、鏡筒内に気温逆転層を形成して有害な対流を抑制しよう、ということです。鏡筒が重過ぎて赤道儀のフォークから外すことが困難、すなわち鏡筒に換気ファンを取り付けるために大穴を穿つことが不可能な当方の状況では、天の助けになるかというくらい大きな期待を寄せております。
   またよろしくお願いいたします。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2016/161113/Kn13Nov16.jpg

 

近内 令一 (石川町、福島県) 

 

 

  ・・・Mo03 05 06Nov_16

発信:13 November 2016 at 23:03 JST

 

南 政次様

 なかなか晴れません。昨日も今日も夕方になると雲が出てきます。

3,5,6日は風は強かったですが何とか晴れて撮像できました。やっと処理出来ましたのでお送りします。

 まだ、夕方になると火星の赤い光が目立ちます。もう少し撮像できそうです。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2016/161103/Mo03Nov16.jpg

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2016/161105/Mo05Nov16.jpg

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2016/161106/Mo06Nov16.jpg

 

森田 行雄 (廿日市市, 広島県)

 

 

  ・・・Mars 07 November 2016

発信:9 November 2016 at 20:11 JST

 

近内令一です。

英文LtEとギャラリーにはすでにアップされていますが、117日の火星画像を添付いたします。4日よりはマシですがそれでも困ったシーイングです。太陽の火心黄経も260度になろうかという危険な時期。もう一週間ほどでノアキス周りも日本から見えてきますですね。

 

このところ上空気流が悪過ぎてよくわからないのですが、気温の下降の勾配がきついと筒内気流も発生して悪影響があると考えております。先日ご紹介した横浜の岩政隆一さんがご自身のブログで実験/考察されている、シュミットカセグレン鏡筒のActive Cooling Project、すなわち主鏡を環境温度より低い温度に冷却することで筒内気流を制御しようという秀逸なアイデアに注目しています。

また宜しくお願いいたします。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2016/161107/Kn07Nov16.jpg

 

近内 令一 (石川町、福島県) 

 

 

  ・・・Still alive, Mars 04 November 2016

発信:5 November 2016 at 16:18 JST

 

近内令一です。

昨夕撮像の火星画像を添付いたします。ほとんど何も見えませんですね。熊森さんのブログによれば、明け方の木星の撮像では、シーイングは日毎にマシになってきているようなので、夕方ももう少しよくなればと期待しております。先のフォスター君激励の英文LtEに書いたように、火星については私は敢闘精神を持っておりますし、まだ死んぢゃいませんぜ、という気構えなのですが、天気とシーイングがあんまりで泣き言を垂れたくなりますですね。ジェット気流由来と思われる非常に速い周期のアメーバの蠕動状の火星像の変形揺らぎが来るとシーイングは個人的スケールで12/10、すなわち眼視では暗色模様も南極冠もほとんど見分けられないが、撮像/画像処理で模様の存在が何とかわかるようになる、ということになります。これに局地的と思われる、沸き立つような大きな異温度大気塊の群れが光路を横切り始めると、火星像は粉砕され、手の付けようのない0/10のシーイングとなります。

撮れるうちはしつこく粘ってみようと思います。

 

筒内気流の対策も必須と認識しております。横浜の優れた惑星撮像家の岩政隆一さんが熊森照明さんの勧めで最近ブログを立ち上げられて、筒内気流の制御について非常に注目すべき考察を進めておられるので、参考にさせていただいております:

http://iwalab.blogspot.jp/

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2016/161104/Kn04Nov16.jpg

また宜しくお願いいたします。

 

近内 令一 (石川町、福島県) 

 

 

  ・・・CMO#455拝読中

発信:31 October 2016 at 13:56 JST

 

近内令一です。

いやあ、面白い! 内外を問わず、火星に興味のある人は“CMO/ISMO”、『火星通信』をちゃんと読むべきですね。フォスター君にもよく言っときます。

以前は英文を先に読んで、というか英文しか読まないことが多かったのですが、最近では、特に観測レポートでは『火星通信』の方が画像へのアクセスがダイレクトなので、添付のFn+PrtScrの画像のように邦文と英文のウィンドウを並列配置して勉強しております。これは手前味噌ながらお奨めで、我々には英語の勉強にもなりますし、海外の方たちにとっては日本語の勉強にもなるでしょう。


  天気が悪くて難儀しております。

  また宜しくお願いいたします。

 

近内 令一 (石川町、福島県) 

 

 

  ・・・Mars 24 October 2016

発信:24 October 2016 at 22:00 JST

 

近内令一です。
今夕撮像の火星画像を添付いたします。非道いシーイングですが、大シュルティス、ヘッラス、南極冠は認められます。危険区域に大きな変化はなさそうです。驚いたことに、この私の画像の20分ほど後に撮られたMars Express VMCのいつものSPC上空からの俯瞰画像が早くもアップロードされています:
https://www.flickr.com/photos/esa_marswebcam/

連中も気合が入っていますですね。例の区域の経度域はこちらからは苦しくなってきました。東南アジア、中近東、南アフリカの同志たちにバトンタッチでしょうか。
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2016/161024/Kn24Oct16.jpg

また宜しくお願いいたします。

 

近内 令一 (石川町、福島県) 

 

 

  ・・・追伸

発信:21 October 2016 at 23:20 JST

 

ご参考に、同日201681日のMRO MARCI破れ提灯の画像を添付いたします。茫洋としたマレ・エリュトゥラエウムのあたりですが、Valles Marineris System Canyon haze/dust がこの時期には常駐していますが、拙画像にもその形が認められるようにも思えます。このあたりは一発カラー画像ではなくて、RGB,R,G,Bで観察すればhaze dust かの区別もある程度付くのでしょうか。

  草々

 

近内 令一 (石川町、福島県) 

 

 

  ・・・望遠鏡回復

発信:21 October 2016 at 22:31 JST

 

近内令一です。

一昨日から望遠鏡ディーラーと電話で緊密に連絡を取りながらの荒療治でミード41cmシュミットカセグレン/フォーク式赤道儀何とか動くようになりました。根本的なチェックはオフシーズンになってからやりたいと思います。

昨日、今日と火星を撮りましたが、経験したことがないほど非道いシーイングで、眼視はもちろん、画像処理をしても全く何も絞り出せず、スケールをつければ 0/10でしたですね。

腹いせに、というわけでもありませんが、今年の81日の画像を再度一から設定を総て改めて実施してみました。暫定的な画像を添付してご覧に入れたく存じます。少しマシになったかと思いますが、細部の信頼性も色調ももう少し何とかなると思いますので、修行中ということでご勘弁ください。

  また宜しくお願いいたします。

 

近内 令一 (石川町、福島県) 

 

 

  ・・・エライこってす

発信:19 October 2016 at 13:59 JST

 

近内令一です。

ミード41cmシュミットカセグレン/フォーク式赤道儀の故障ですが、自分では調整し切れず、ディーラーに症状を伝えたところ、今回のは重症かもしれず、入院が必要かもしれない、ということで、戦線離脱を余儀なくされる可能性が出てきました。無念です。空はベタ曇りになってきましたが。

   また宜しくお願いいたします。

 

近内 令一 (石川町、福島県) 

 

 

  ・・・Mars 18 October 2016

発信:19 October 2016 at 11:02 JST

 

近内令一です。

昨日は雲がけっこう多かったのですが、ジャスト火星南中の時刻に診療が空きましたので、雲の切れ間から青空ワンショットを得ました。非道いシーイングながら、大シュルティスと下向き灰落としパイプは黒々と見分けられ、コントラストはかなり高いと思われます。

9月頭の露払いダストストーム(?)の巻き上げたエアボーンダストがおさまって大気が透明になってきたのでしょうか。嵐の前の静けさですかね。ノアキスの北東半分の濃化も目立ちます。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2016/161018/Kn18Oct16.jpg

このワンショットのあと診療に戻って、30分ほどしてドームに上がると、なんと望遠鏡がまた暴走したようで、鏡筒が撮像用のノートPCを蹴倒して真下を向いていました。その後まったくの制御不能に陥りました。本日の昼休みに修理できればよいのですが。空はピーカンのド快晴です。

    また宜しくお願いいたします。

 

近内 令一 (石川町、福島県) 

 

 

  ・・・和文LtE

発信:18 October 2016 at 13:32 JST

 

近内令一です。

今月の和文LtEですが、109日付けの拙LtEの結びのあたりから、文面が縦一行だけになってずっと下までそのままです。私のPCだけでしょうか?

(こちらの作業ミスでした、直しました。Ed)

Mars Express VMCはこの12日あたりから連日SPC上空からの俯瞰画像をリリースしていますから、全球規模ダストストームの発生を意識していますね。リリースのタイミングはフォスター君や私よりも早くなってきていますから、出し抜かれる可能性がありますね:

https://www.flickr.com/photos/esa_marswebcam/

今日は快晴なので準備を始めました。診療が混んでいるので青空撮像は無理かもしれません。

   また宜しくお願いいたします。

 

近内 令一 (石川町、福島県) 

 


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