2025年度 理学部研究体験プログラム
概要
岡山天文台では理学部での学生教育の一環として研究体験プログラムを実施しました。 2025年8月30~31日の2日間、理学部の1, 2回生、計5名が岡山天文台に滞在し、せいめい望遠鏡を用いた観測と画像データの解析を体験しました。 今回は好天に恵まれ、美しい天体の画像をたくさん撮影することができました。 冒頭の写真は参加した学生たちと、各自が観測・解析した天体の画像です。
実習内容
まず最初に、せいめい望遠鏡が設置してあるドームに入り、望遠鏡の光学系や機械構造について理解するとともに、リモコンで望遠鏡を操作してその動きを体感しました。 その後、夜間の観測に向けて、どのようなデータを取得するのか手順を理解し、装置の誤差補正に使うデータを取得しました。 夕方から21時ごろまでは一般市民を招いた電視観望会が行われ、観測時に望遠鏡や観測装置を操作する様子を観測室内で見学しました。
21時過ぎから夜半までは、学生自身が望遠鏡と観測装置を操作して、各自が興味を持った天体を観測しました。 今回は可視光3バンド同時撮像分光装置TriCCSを使用して天体のカラー画像を取得する撮像観測を行いました。 多少の雲が出る時間もありましたが、概ねよく晴れており各自1天体(計5天体)を観測することができました。 測定誤差を減らすため、望遠鏡の指向方向を少しずつ変化させて撮影を繰り返すという手順に手間取ることもありましたが、モニタに映る天体の姿を見て期待が高まります。
2日目は前夜に観測したデータの解析です。 撮影した画像には測定誤差やノイズが乗っているため、これらを取り除いて天体からの光の情報だけを抽出します。 TriCCSは透過波長が異なる3つのフィルタで同時に撮影しているので、それぞれ赤・緑・青の光の3原色を割り当ててカラー画像を生成します。 ノイズを減らすために非常に数多くの画像を扱うので悪戦苦闘しながらも、最後にはとても美しい画像に仕上がりました。
撮影した天体
参加した学生からは事前に、超新星残骸カシオペアA、惑星状星雲M57、渦巻銀河NGC 6015の3天体が提案されました。 これに岡山天文台から提案した2天体、超新星SN 2025rbsが出現中の渦巻銀河NGC 7331、原始惑星状星雲CRL2688を加えたのが今回の観測対象です。
研究体験プログラムでは時間が限られていたため、撮影したデータの一部だけを解析しました。 以下の画像は、学生たちが撮影した全てのデータを使って岡山天文台にて再解析したものです。






