特定非営利活動法人 花山星空ネットワーク
2025年6月8日(日)に第34回 講演会を開催します。今回は、京都大学での現地参加とオンラインのハイブリッド形式で開催します。現地参加・オンライン参加どちらの場合でも事前申込が必要です。
野口高明氏 (京都大学大学院理学研究科 地球惑星科学専攻地質学鉱物学教室 教授)
地球外物質で私達が見かけるものに隕石があります。それよりはるかに小さな地球外物質が宇宙塵です。大変な思いをしてわざわざ小さな地球外物質を研究しなくとも隕石を研究すればよいではないかと思われるかも知れません。じつは,「大(隕石)は小(宇宙塵)を兼ねない」のです。太陽系の天体の種類によって,どんな大きさの物質を惑星間の空間にばらまくことになるかが異なっているからです。このお話では宇宙塵という針の穴より小さな物質から太陽系を覗いてみると分かる太陽系についてのお話をいたします。
野津翔太氏 (東京大学大学院理学系研究科 地球惑星科学専攻 助教)
2011年、日本・欧州・米国を中心とした国際協力により南米チリのアタカマ砂漠に建設された巨大電波望遠鏡「アルマ望遠鏡」が科学観測を開始しました。それから14年の観測を経て、惑星形成の現場である原始惑星系円盤の理解が大きく進展しました。本講演ではアルマ望遠鏡による原始惑星系円盤の最新観測結果を紹介し、「太陽系や太陽系外の惑星はどのように作られたのか」「惑星が作られる現場で、水や有機分子がどのようにして作られ、地球の様な惑星に供給されたのか」などの問いについて、現状の理解と今後の研究の見通しをご紹介します。
Copyright © 花山星空ネットワーク. All Rights Reserved.