特定非営利活動法人 花山星空ネットワーク
2026年12月6日(日)に第37回 講演会を開催します。今回は、京都大学での現地参加とオンラインのハイブリッド形式で開催します。現地参加・オンライン参加どちらの場合でも事前申込が必要です。

笠木結氏 (京都大学大学院理学研究科 物理学・宇宙物理学専攻 助教)
太陽系外惑星(系外惑星)は、太陽以外の恒星のまわりを回る惑星です。この30年ほどの間に数多くの系外惑星が発見され、惑星は宇宙のさまざまな場所に存在することがわかってきました。一方で、見つかった惑星の中には、太陽系の惑星とは大きく異なる性質をもつものもあります。では、そうした多様な惑星には、どのような「空(大気)」が広がっているのでしょうか。遠く離れた天体の大気を、私たちはどのようにして調べることができるのでしょうか。この講演では、系外惑星と、それらと共通する大気の性質をもつ「褐色矮星」を対象とした、大気特徴づけの研究について紹介します。
内田裕之氏 (国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 准教授)
講演要旨:XRISM(クリズム)は、2023年に種子島宇宙センターから打ち上げられたX線天文衛星である。天体が発するX線を捉え、精密な分光観測を行うことで、宇宙のさまざまな謎の解明に取り組んできた。本講演では、「星の死」ともいえる超新星爆発に注目し、その痕跡である「超新星残骸」の最新の研究成果を紹介する。私たちの身の回りにある元素は、宇宙のどこかで作られたものである。地球や生命を構成する元素の多くも、恒星内部での核反応や超新星爆発などを通じて宇宙に供給され、次世代の星や惑星の材料となった。しかし、星がなぜ爆発し、爆発の過程でどのような元素が作られるのかは、いまだ十分には解明されておらず、天文学の大きな課題である。XRISMはこの問題に新たな光を投げかけ、超新星爆発と元素合成について予想外の知見をもたらした。本講演では、XRISM の最新の観測成果を紹介するとともに、天の川銀河で次の超新星爆発が起きたときに何がわかるのか、そしてその機会を最大限に活かすために、私たち天文学者がどのような準備を進めているのかについてもお話ししたい。

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