実験・実習について

第1回目、第2回目、第3回目に大学で実験・実習に参加します。
魅力的な実験・実習を紹介していきます。
なお、第4回目は、主にプレゼンテーションおよびその練習をします。

[実験・実習A]

光のちからを体験しよう--光触媒を用いた化学反応

場所:
京都大学

担当:
中井郁代

(京都大学 大学院理学研究科 化学専攻 分子分光学研究室)
二酸化チタンをはじめとする光触媒を用いると、光のエネルギーを 利用して化学反応を起こすことができます。光触媒は近年、太陽電池 や、大気汚染物質分解などに利用されており、降り注ぐ太陽光を 有効利用できるクリーンな材料として注目されています。 そこで、実際に光触媒を用いた光による化学反応を体験し、 光のエネルギーががどのようなメカニズムで化学反応を起こすのかを考えてみましょう。


[実験・実習B]

樹木から探るむかしの天気

場所:
京都大学

担当:
渡邊裕美子

( 京都大学大学院理学研究科地球惑星科学専攻 )

近未来の気候変動予測に重要な過去の気候変動は、地質学的サンプル(樹木、 堆積物コア、氷床コア、さんご礁、鍾乳石など)の詳細な分析・解析に基づ いて復元されています。今回の実験では樹木の年輪を題材として用います。 樹木の年輪幅の測定と気象観測データとの比較によって、樹木が過去の気候をどのように記録しているのか探ってみましょう。



[実験・実習C]

紫外線はなぜお肌の大敵? - DNAのマイクロ手術を見てみよう

場所:
京都大学

担当:
秋山(張)秋梅

(京都大学大学院理学研究科生物科学専攻 動物学教室 環境応答遺伝子科学研究室)
紫外線や放射線は細胞の中のDNAに傷をつけます。DNAが傷つくと遺伝子の情報が 正確に読まれなくなるので、そのままでは細胞が死んでしまったり、突然変異が おこったりします。突然変異がたまたまガンの発生に関わる遺伝子の場所で起 こった場合、その細胞は勝手に増殖してガンになってしまうこともあります。日 焼けや皮膚ガンはこうして起こります。しかし細胞の中には傷ついたDNAを修復 するシステムがあって、正しい遺伝情報が保たれるように働いています。今回の実習では、培養細胞に紫外線または放射線を照射し、その細胞の中でDNAが修復 される様子を顕微鏡で追いかけてみましょう。


[実験・実習D]

シミュレーション天文学ーコンピュータで宇宙を探ろう

場所:
京都大学

担当:
磯部 洋明

(宇宙総合学研究ユニット)
恒星、銀河、ブラックホールなど宇宙で起きている様々な現象は、地上で実験して調べることが困難です。そのため、コンピュータの中に天体に似た状況を再現し、その振る舞いを調べることで実際の宇宙で起きていることを探る、数値シミュレーションという手法が近年さかんに行われています。この実習では実際に簡単なプログラムを動かして、天体の運動や爆発現象などをコンピュータで再現してみます。


[実験・実習E]

電波に耳を傾けよう --鉱石ラジオの製作にチャレンジ--

場所:
京都大学

担当:
川畑貴裕

(京都大学大学院 理学研究科 物理学専攻 原子核ハドロン研究室)
わたしたちの目や耳は、電波の「姿」を見ることも、電波の「音」を聞くこともできませんが、わたしたちのまわりには、たくさんの種類の電波が飛び交い、わたしたちが携帯電話やテレビ・ラジオなどで見聞きする映像と音声を運んでいます。わたしたちは、電波をとらえる装置--受信器--を使って電波を捕まえ、映像や音声を取り出しているのです。今回の実験では、もっとも簡単な受信器である「鉱石ラジオ」を製作し、電波が運ぶ「音」に耳を傾けてみましょう。


[実験・実習F]

見えない光で物を見よう

場所:
京都大学

担当:
田中耕一郎・田中智子

(京都大学 物質ー細胞統合システム拠点(iCeMS) ・ATR )



[実験・実習G]

植物バイオマスから環境低負荷型ポリマー材料を作る
~生分解性プラスチックとバイオマスプラスチックについて学ぼう~

場所:
京都大学

担当:
吉岡まり子

(京都大学大学院農学研究科森林科学専攻)

近年,空気中の二酸化炭素濃度の増大を防ぐため,植物バイオマス由来の燃料やポリマー材料への関心が高まっており,世界的に様々な開発が進められています.植物は,光合成により二酸化炭素を吸収して生長するため,それから作った燃料や材料を燃やしても,基本的に空気中の二酸化炭素濃度を増やさないと考えられています.本実習においては,植物を原料とする生分解性プラスチック,バイオマスプラスチックの作り方や,社会における役割について実物呈示を含めながら液晶プロジェクターによる説明を行うと共に,簡単な実験を通してそれらのポリマー材料に関する理解を深めます.



[実験・実習H]

17世紀のロボットに学ぶ伝達系の技術

場所:
京都大学

担当:
塩瀬隆之 准教授

(京都大学総合博物館)
チューター: 水町衣里
二足歩行ロボットやペットロボットなど,日本が世界に誇るロボット技術の源流として,茶運び人形をはじめとする精巧なからくり人形がとりあげられます.鯨の髭でつくられたゼンマイを動力源に,歯車の組み合わせで複雑な所作(しょさ)を実現するには,伝達系に関する創意工夫が求められます.今実験では,100年前の機械原理教育モデルを参考に,からくり人形から現代のロボットに受け継がれた伝達系の技術について学びます.


[実験・実習I]

みてわかる生物学-クラゲの蛍光タンパク質で感覚のナゾにせまる-

場所:
京都大学

担当:
小林茂夫
前川真吾

(情報学研究科 知能情報学専攻 生体情報処理 )
私たちを取り巻く外界の変化は感覚神経で受容され、脳へと伝達されます。その後、脳内で“熱い”、“美味しい”、“痛い”などの感覚が生み出されます。しかし、脳内で “感覚”が生まれるしくみはまったく わかっていません。私たちはこのしくみを解くために小型熱帯魚のゼブラフィッシュを用いて研究しています。今回の実習ではサカナの感覚神経を緑色の蛍光で染めて、脳や皮膚に延びる神経線維を生きたまま観察します。是非 “みてわかる”を体感してください。



[実験・実習J]

タンパク質分子が働いている様子を顕微鏡で直接観察してみよう

場所:
京都大学

担当:
原田慶恵

(京都大学 物質-細胞統合システム拠点)
私たちのからだは、たくさんの細胞からできています。細胞の中をのぞいてみると、そこでは、さまざまなタンパク質分子が働いています。生き物のことを知るためには、タンパク質分子が働くしくみを調べることがとても大事です。でも、タンパク質分子はとても小さいので、働く様子を直接目で見ることはできません。そこで、ちょっと工夫してタンパク質分子に目印をつけると、顕微鏡を使って観察することができるようになります。小さな小さなタンパク質分子が働く様子を見てみませんか。今回の実験では、筋肉のタンパク質分子を使って、筋肉が縮むときにおこる、タンパク質分子の滑り運動を観察します。

 

 

 

※都合により、実験・実習内容を変更する場合があります。






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