実験・実習について

第1回目、第2回目、第3回目に大学で実験・実習に参加します。
魅力的な実験・実習を紹介していきます。

[実験・実習3A]

星からの光を科学する:色やスペクトルによる星の分類

場所:
京都大学

担当:
野村 英子

(京都大学大学院理学研究科 宇宙物理学教室 )
肉眼で見ただけでは皆似たように見える夜空の星々ですが、様々な波長で星からの光を測定することにより、星の温度などの性質がわかります。また数多くの星の性質を理解することにより、星の進化、さらには銀河の進化に関する情報まで得ることができます。この実習では、ごく簡単なモデル計算と観測された星のスペクトルを比較することにより、自分で星を分類し、宇宙にはどのような性質の星がどの程度存在するのかを調べます。


[実験・実習3B]

光で探る脳のはたらき:脳機能イメージング

場所:
大阪大学

担当:
澤井元・三好智満
(大阪大学・医学系研究科)、井上正雄(島津製作所)

新しい事を習得するのはいつも難しいものです。例えば、あなたが初めてピアノやダンスを習う時、最初の練習を終えると肉体的だけでなく頭脳もひどい疲れを感じる事でしょう。「鍵盤を叩く」や「一歩下がる」など一つ一つの動作は単純なのに、複数の動作が連続するととても難しくなります。なぜでしょうか?それは、あなたの頭の中、つまり脳の中で個々の動作の実行順序がプラグラム化されていないからです。しかし、練習の繰り返しによって一度そのプログラムが出来上がってしまえば、考えるより先に身体が勝手に動きます。では、このプログラムは脳のどこで作られるのでしょうか?この疑問を解く手掛かりとして、上下左右さかさまに図形を描くという未体験の課題を練習していく過程で脳のどの場所が盛んに活動しているのか、私達と一緒に最新の脳機能計測機器を使って調べてみましょう。



[実験・実習3C]

 

  都合により、この実験テーマはキャンセルです。


[実験・実習3D]

あなたの遺伝子解析-酒に弱い人?強い人?

場所:
神戸大学

担当:
近江戸伸子

( 神戸大学発達科学部 )
アルデヒドデヒドロゲナーゼ2(ALDH2)は、飲酒後エタノールが代謝されてできるアルデヒドを酸化して代謝する酵素です。ALDH2の欠損はALDH2遺伝子の変異によるものと 考えられており、3種類の遺伝子型が知られています。3種類のうちのどの遺伝子型を持っているかを調べることで、その人が酒に強いか弱いかを判断することができます。今回の実験では、参加者のDNAを抽出しPCRによる遺伝子解析をすることで、遺伝子型を判別します。


[実験・実習3E]

放射線が目で見える?生活に役立つ放射線を知ろう

場所:
大阪大学

担当:
鈴木幸子

( 大阪大学工学部 )
放射線と聞くとちょっと怖いイメージがありませんか?でも、私たちの身の回りのいろいろなものから放射線が飛び出しています。また、私たちの生活を良くするために放射線を用いた技術は欠かすことができません。例えば、放射線を利用して病気を調べたり、治したりすることができます。この実習では、放射線を観察するための簡単な工作や簡易装置を用いて身の回りの放射線を計測し、放射線の特徴について学習します。さて、どんな物から放射線が出ているのでしょうか?


[実験・実習3F]

スパゲッテイを使った力学体験 --建築物を支える構造設計--

場所:
大阪大学

担当:
向出 静司

( 大阪大学工学部 )
建築を設計する際,美しく機能的なデザインにすることも重要ですが,地震国・ 日本では,地震時に建築物を安全に支えるための構造設計も非常に重要です.バランスの良い構造設計が美しい形態を産むという面もあり,意匠設計と構造設計は互いの理解・協力が不可欠です.このテーマでは,スパゲティを使って簡単な構造物を各自で設計・製作し,その性能を競います.スケールや材料は建物と違いますが,実際の建物が地震によって壊れるのと同じような現象が見られますので,それを解説しながら構造設計のポイントについて学習します.


[実験・実習3G]

金属を 伸ばそう、溶かそう、『記憶』させよう!

場所:
奈良女子大学

担当:
松岡由貴

奈良女子大学

例えば「鉄の意志」などと言われるように、金属は固くてしっかりしているものの代表のように考えられていますね。
触れたときにヒンヤリとしている金属は、生物や、暮らしの温もりからは遠いもの、なんて思っていませんか?
だけど、ビルの柱や鍋・フライパンといった私たちの「暮らし」だけではなく私たちの「体」「健康」を維持するためにも、金属はなくてはならないものなのです。
この実験講座では、身近な金属を溶かしたり延ばしたり、果てはまるで生き物のように動かしてみて、金属の意外な素顔を調べてみましょう。



[実験・実習3H]

太陽の光を虹色に分けて分析 --太陽自転速度の測定

場所:
京都大学

担当:
石井貴子

(京都大学理学研究科附属天文台)
京大花山天文台のシーロスタット望遠鏡と分光器を使って太陽の分光観測を行います。太陽の光を虹色に分けてその一部を取り出して分析することで太陽にある物質の温度や密度・速度を調べることができます。今回は、太陽の東の縁と西の縁を観測して、光のドップラー効果(動いているものから出る光の波長(色)が止まっている場合に比べてずれる効果)を利用して太陽の自転速度を測定します。太陽のまわる速さは、いったいどのくらいなのでしょうか?


[実験・実習3I]

見えない光でものを見よう。

場所:
京都大学

担当:
田中智子

(ATR )
身の回りにあふれている光、さまざまなところで使われている光。実は目に見える光だけではなく、見えない光というものもあるのです。目で見えない光をどうやってみるのか?何が見えるのか?実際に試してみて見たいと思います。


[実験・実習3J]

1兆分の1mmの粒子の足跡を捕まえる

場所:
京都大学

担当:
市川(近藤)温子

京都大学 理学研究科 高エネルギー物理学研究室 ニュートリノ・グループ)
私達の体を構成する原子を、もっと細かく見ると1兆分の1mm程の大きさの原子核と、もはや大きさを持たない電子から成り立っていることがわかります。そのような粒子を捉えるには、どうしたらいいでしょうか?この実習では、霧箱やチェレンコフ光といった身の回りの物質のちょっと変わった性質を使って、原子核や電子が通った証拠を目で見て、物質の成り立ちを学ぶ「素粒子物理学」を体験します。

 

 

 

※なお、実験・実習内容は都合により変更される場合もあります。






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