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-- 10 May 1997 --

- From #190 we cite Three articles -
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* OAA MARS SECTION
-- Mars Observation Reports of 1996/97 (#012)--
* CMO Clicks(7)
-- 国立天文台インターネット事情 --
* 10 Years Ago (20)(Japanese)
-- CMO #032 (10 May 1987) --


OAA MARS SECTION
1996/97 Mars Observation Reports , #012 ( 16 Apr - 30 Apr 1997 ) (English)
1996/97 火星観測報告 第12回 (1997年4月16日〜4月30日) (Japanese)

CMO Clicks (7)
国立天文台インターネット事情 (Japanese)

From CMO #032 10 Years Ago (20)
--- CMO #032 (10 May 1987) (Japanese)

1987年五月には火星は「おうし座」を通過して赤緯が最北になった。夕方の西北の低空に残り、21時日本時台に西没していた。福井の南・中島氏は四月中には機会を捉えて観測して、視直径4秒台の火星に大まかなデティールを捉えている。

 OAA Mars Sectionは再開され、上記観測と追加報告を取り上げている。下記の来信に同封されて、ドン・パーカー氏から送られてきた1986年五月から十月までに撮影された白黒写真も取り上げられている。

 パーカー氏の来信には、同氏の惑星写真撮影法が、浅田氏のアンケートに答えるように載せられている。その中で、この後主流となるテクニカルバンとロディナールの組み合わせの処方が紹介されている。前号で紹介されたピック・デュ・ミディでの撮影の考え方とは反対に、強拡大・長露出である。「長時間の露出でゴ−ストが平均化される」という、故ケープン氏の考え方を取り入れている。そのほかに1988年接近時にアマチュア無線によるインターナショナル・マース・アラート・システムが創立された事も取り上げられている。現在主流の冷却CCDカメラによる惑星の撮像や電子メイル・インターネットによる情報のやりとりを考えると、十年の歳月の隔たりを感じる。パーカー氏はご存じのように現在でも最新のテクノロジーを取り入れる進取の気鋭があり、精力的にアマチュア惑星撮像の世界をリードしている。

 記事としては、「松本直弥氏のRD100による1986年の火星」の連載が始まった。同一の機材・乳剤による、視直径の小さい中からの長期の撮影が、良い資料として評価されている。短い解説と感想の後にデーターが延々と続いている。この後には「分解より綜合を」という話が出てくるのだが、コンテスト向け写真家には耳の痛い話である。また前号に続いて「浅田通信1986(下)」が掲載された。その後の1ページにわたる編集後記では、編集作業上の裏話が埋草に語られる。現在のパソコン上の編集作業でも同じなのだが、印刷して冊子にするためには、ページ数の制約が常につきまとう。その点インターネットのページでは、その苦労がない。冗長になり過ぎてもいけないのだが、一長一短である。また編集後記中には浅田氏の御婚儀でのエピソードなどが語られている。

(Mk) 村上昌己
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