Ten Years Ago (208)

 

---- CMO #263 (25 August 2002) pp3403~3422 ----

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmomn3/cmo263/index.htm


ップページは、「第十回CMO惑星観測者懇談会開かる」 "The 10th CMO Meeting of the Planetary Observers" として、八月2日から5日にかけて、ローウェルが旅をした天竜川沿いの伊那谷を訪ね、日岐敏明(Hk)氏のお世話で伊那市において開催された、表記のミーティングの日乗が英文・和文で紹介されている。ローウェル天文台のアーカイブ画像にある諏訪の「ききょう屋」も訪ねた印象深い集会であった。参加者は、南(Mn)氏を始めに阿久津(Ak)・伊舎堂(Id)・岩崎(Iw)・日岐(Hk)・成田(Nr)・西田(Ns)・村上(Mk)・森田(Mo)OGER(FOg)・尾代(Os)の各氏11名を数えた。

 次いで2001 Mars CMO Note(9) "How Did the MGS Observe the Dust Storm at the Beginning of July 2001" MGSは七月初めに黄雲をどの様に観察したか」が掲載されている。

 七月始めにMGSMOC(Mars Orbiter Camera)が捉えた画像を、その前後の画像と比較して、黄雲がどのように発展し画像に影響が現れているかを比較している。しかし、このカメラでは火星地方時午後二時の地点を南北に走査して写した画像しか得られず、地上からの観測との比較には問題が多いことも指摘している。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmomn3/263Note9j/index.htm 

 

LtEは外国のTom DOBBINS (OH, the USA), Clay SHERROD (AR, the USA), Damian PEACH (the UK), Bill SHEEHAN (MN, the USA), Jeffery BEISH (FL, the USA), André NIKOLAI (Germany)、国内の伊舎堂弘(沖縄)、森田行雄(広島)、日岐敏明(長野)、熊森照明(大阪)、尾代孝哉(和歌山)、阿久津富夫(栃木)、岩崎徹(福岡)、宮崎勲(沖縄)、各氏よりの来信が見られる。

 

三回目の「新・歳時記村」は、南氏の英文による "Even stubborn rock lose their wildness ・・・・”である。今回の懇談会が開かれ、ローエルも北から南へ辿った伊那谷と天竜川の風情が描写されている。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmomn3/mura_3.htm

 

TYA(84)にはCMO#120 (25Aug1992)号が日岐氏の筆で取り上げられている。20年前の火星は朝方の空「おうし座」にあり、梅雨明けした国内各地からの観測報告が入り始めていた。季節はλ=300°Lsあたりで、視直径は6秒台となっていた。南半球の黄雲の季節であったが気配はなく、暗色模様は濃く認められ、南極冠も確認されている。また、この号には「1993年の火星の見かけの大きさや位相の変化」が掲載され、次期接近の観測ポイントのガイダンスとグリッド図がしめされている。「夜毎餘言」は賴 武揚氏(台北)のお便りの紹介になっている。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmomn3/263tya84.htm

 

Click CMO<=>CMO Clicks (20)" は、「火星朝方へ」というタイトルで、八月12日に合となった火星を捉えたSOHO衛星のLASCO_C2カメラの画像を借用して、今期の終わりと来期の始まりを述べている。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmomn3/click20-21j.htm  

今号の二本目の”Click CMO<=>CMO Clicks (21)" は「愉快な頁」と題して、CMO関係の人物画像や文書のウエッブページの紹介で、いくつかのリンクが結ばれている。

 

                                            村上 昌己 (Mk)


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