SCHULZ, Robert ロベルト・シュルツ(RSz) ヴィーン Wien, Österreich 7 CCD Images (25 May; 3 , 9, 14, 23 June; 3 July 1999) 20cm SCT equipped with ST7
25May(144゚Ls)は最接近時で20:20GMTであるから未だ夕方であろう。ω=174゚W。Rは0.2秒露出(Bは2秒)。プロポンティスTから東の暗點の繋がりが描写される。北極冠は明白でない。
3June(149゚Ls)はω=085゚W、暗色模様は好く出ている。Rで北極冠は出ないが、オピルとテムペは明るい。
9June(152゚Ls)はω=026゚W、オキシア・パルスが大きく描冩され、オレステス延長(#214など)も見えている。
14June(154゚Ls)はω=328゚W、ω=342゚Wの二葉で、両方とも午後にシュルティス・マイヨルが濃く、ボレオシュルティスも仄かに描冩されている。シヌス・サバエウスも明確で、後者ではシヌス・メリディアニも充分内部に入って來ている。マレ・アキダリウムも西縁に見える。B像が悪く南極雲やヘッラスの様子が不確か。この日にはアメリカ側でDPk氏のこんもりとした南極雲の像があって、前號#230p2717に引用した。比較すると、雲泥の差である。
23June(159゚Ls)はω=246゚W及び3July(164゚Ls)ω=086゚WはSBIGのフィルターを使っている。向上は見られない。アエテリアの暗斑がやっと出る程度。
青色光像はカラー像に色を着ける爲のものではない。火星觀測に於いては白色霧や雲の検出に欠かせない影像であって、正確に青色光でなければならない。