Kwasan and Hida Observatories, Graduate School of Schience, Kyoto University English Home page

花山天文台本館

45cm屈折赤道儀の紹介

この望遠鏡は昭和2年(1927年)、理学部宇宙物理学教室で購入したもので、昭和4年(1929年)に 花山天文台が創設されたときに移設されました。

当初、口径30cmのレンズがついていましたが、昭和43年(1968年)に性能向上のた め、カール・ツァイス製の45cmレンズに換装されました。これにより、 焦点距離が伸びることで鏡筒が長くなり、架台とのバランスが崩れるのを防 ぐための工夫が施されています。
  それは対物レンズから入った光を末尾の反射鏡で受けて折り返し、鏡筒の真 ん中付近に接眼レンズを設けるというものです。
 このため、一般的な屈折式の望遠鏡とは少し違った外観となっています。

また、日周追尾装置は購入当初からの重力時計を用いており、そのシンプル で精度の高い機構から現在でも活躍しています。



45cm屈折望遠鏡で撮影した天体

宮本正太郎の火星スケッチ
京都大学研究資源アーカイブの京都大学デジタルアーカイブシステム(KUDAS)にて 1453枚の火星の観測スケッチをご覧いただけます。 <KUDASコンテンツページへ>

45cm屈折赤道儀の性能
口径450 mm
焦点距離6750 mm
F数15
分解能0.29 秒角
集光力4130
極限等級16.0 等級
日周追尾機構赤道儀(重力式)

望遠鏡光路の概略

光路概略図 詳細は コチラから

重力時計のしくみ

重力時計 詳細は コチラから