Kwasan and Hida Observatories, Graduate School of Schience, Kyoto University English Home page
2004年10月14日の部分日食

 部分日食とは、その名のとおり太陽の一部が欠けて見える日食のことです。 日食は地球に月の影が落ちる時に見ることのできる現象ですが、その影には、 本影と半影の2種類があります。本影が落ちている地域では、太陽がすべて覆 い隠される「皆既日食」を見ることができますが、半影の地域では部分日食し か見ることができません。今回は、地球に半影しかなかったので、皆既日食が 見られる地域はありませんでした。

では、今回の部分日食が、京都と飛騨、 違う地域でどのように観測されたのか、撮像された画像を元に紹介していきま す。


飛騨・花山両天文台での観測データ

花山天文台と飛騨天文台での食分の違い

写真はそれぞれの天文台で得られた同時刻(食の最大時:11時35分)の画像を 重ね合わせたもの。太陽像は花山で撮像されたもの、点線は飛騨天文台のFMT の画像を表す。飛騨の方が緯度が高いのでより欠けていることがわかる。
食の始まり 食の最大 食の終わり
花山天文台10時49分頃11時35分頃12時22分頃
飛騨天文台10時44分頃11時35分頃12時28分頃
おまけの画像
以下はおまけの画像です。それぞれの画像をクリックして見て下さい。
次回の日食

今回の日食は2002年6月11日以来、2年4ヶ月ぶりのイベントでした。次回日 食が見られるのは3年後の2007年3月19日となりますが、関東地方では見られな いようです。また、2009年7月22日には奄美大島付近で皆既日食を見ることが できます。この日食は皆既の時間が5分以上と長いので、今からとても楽しみ ですね。

(記 小森)