天文台基金へのご支援のお願い
京大理学研究科附属天文台は、1929年の花山天文台開設以来80年以上にわたり、わが国における天文学の観測拠点の一つとして、最先端の天文学研究を推進してきました。また、花山天文台は、「アマチュア天文学の聖地」と呼ばれるなど、天文学の教育普及活動の拠点としても、重要な役割を果たしてきました。
1972年には、飛騨天文台を開設し、屈折望遠鏡としては東洋一の口径となる65cm屈折望遠鏡を用いてわが国の惑星観測の拠点となる一方、1979年には太陽観測で世界屈指の性能を誇るドームレス太陽望遠鏡(DST)が完成し、以来、飛騨天文台は太陽地上観測の世界的拠点の一つとして活躍しています。
近年は、京大理学研究科宇宙物理学教室との協力により、東アジア最大となる3.8m新技術光赤外線望遠鏡の建設を進めつつあります。この望遠鏡は、日本で最も晴天日数の多い岡山県浅口市に設置する計画で、京大の得意とする天体爆発現象(ガンマ線バーストや太陽型星のスーパーフレア)の観測や太陽系外惑星の探査を目的とします。
このように、理学研究科附属天文台は、花山天文台、飛騨天文台、岡山天文台【仮称】(建設中)の3つの天文台を中心に、世界における天文学観測教育研究の拠点として大きな役割と期待を担っています。しかしながら、近年の予算削減の影響を受け、現在の主力装置である飛騨天文台ドームレス太陽望遠鏡の維持運用ですら、予算の工面が困難になっています。
私たちは、このような困難な状況を打開すべく、民間からの支援を広く求めています。岡山3.8m望遠鏡の開発建設資金のうち、約6億円(相当)については、民間の篤志家から支援を得、そのおかげで最も困難な技術開発の山を越えることができました。3.8m望遠鏡及びドームの予算については、国からの支援も得られることになり、いよいよ新しい岡山天文台【仮称】完成の目処が立ちました。
今後、附属天文台の3拠点を安定的に維持運営し、さらに発展させていくため、京都大学は必要な研究施設等を設置・整備する努力を続けていきます。このような活動を皆様にご支援していただくために、我々は「天文台基金」を創設しております。
皆様方には、この趣旨をご理解の上ご賛同いただき、格段のご支援を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げる次第です。
京都大学理学研究科附属天文台長 柴田 一成
創設要綱
- 名称
- 京大天文台基金
- 目的
- 京大天文台基金として、附属天文台の教育研究関連施設の整備、天体観望会や見学会など社会との連携拡大、国際共同プロジェクト関連などの事業を行います。
- 目標額
- 5億円
- 期間
- 平成26年1月1日~平成35年3月31日(10年間)
ただし、募金状況によっては期間を延長することがある。 - 寄付額
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- 法人 一口 10万円
- 個人 一口 1万円
- 事業計画
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- 岡山3.8m新技術光赤外線望遠鏡の運用
- 飛騨天文台ドームレス太陽望遠鏡と65cm屈折望遠鏡の整備と運用
- 天体観望会や見学会などの開催、小中高等学校の生徒の観測実習に関連する施設・設備の整備
- 附属天文台と外国(ペルーなど)の研究教育機関との国際共同研究プロジェクト関連事業(CHAINなど)の推進
寄付者の特典
花山天文台 天体観望会へのご招待
天文台基金へご寄付をいただきました方への感謝の意を込めまして、花山天文台で開催する「天文台基金観望会」にご招待いたします。天文台基金観望会では45cm屈折望遠鏡による天体観望や、天文台教員によるミニ講演会などをお楽しみいただく予定です。雨天曇天の場合、観望はできませんが、45cm屈折望遠鏡の見学、4次元シアター鑑賞など、他のプログラムを実施しますので、お楽しみいただけると思います。なお、京都の天候では、晴天の確率は3分の1ぐらいです。
2019年度の天文台基金観望会の開催予定日は次の通りです。
- 第28回 4月12日(金) 月
- 第29回 5月13日(月) 月
- 第30回 6月11日(火) 月
- 第31回 7月10日(水) 月
- 第32回 8月8日(木) 土星・月
- 第33回 9月9日(月) 土星・月
- 第34回 10月8日(火) 土星・月
2019年度の天文台基金観望会の詳細・お申し込み方法につきましては、2019年度天文台基金観望会のご案内 (PDF)をご覧ください。
基金観望会のご招待回数は次の通りです。
- 5,000円以上のご寄付をいただいた場合、3回 (ご寄付いただいた日付の翌年の12月末まで)
- 10.000円以上のご寄付をいただいた場合、何回でもご参加いただけます (ご寄付いただいた日付の翌年の12月末まで)
ご芳名の掲示
天文台基金へのご支援に対する感謝の意を込め、ご寄付いただきました方々のご芳名をその寄付目的に応じた以下の該当箇所に掲示いたします。
- 岡山天文台3.8m望遠鏡ドーム内
- 飛騨天文台ドームレス太陽望遠鏡および65cm屈折望遠鏡ドーム廊下
- 花山天文台本館内
- 飛騨天文台研究棟1階廊下 (ペルーに移設されたFMTの解説コーナー)
また、当天文台ホームページのWeb芳名録にもお名前を掲載させていただきます。
各種ご案内の送付
附属天文台が発行する、パンフレット、年次報告等の刊行物、主催イベントのご案内をお送りします。(職員の数が限られていますので遅れる場合がありますがご了承ください。)
税制上の優遇措置
天文台基金へのご寄付に対しましては、所得税法、法人税法による税制上の優遇措置が受けられます。
- 個人からのご寄付の場合
- 2千円を超える部分について、当該年総所得金額等の40%を限度に、所得控除対象となります。別途お送りする「寄付金領収書」を添えて確定申告によりお手続きください。また、京都府、京都市在住の方は、住民税について、2千円を超え総所得金額等の30%までの寄付金額に対して、府民税は税率4%、市民税は税率6%を乗じた額が控除されます。
- 法人からのご寄付の場合
- 寄付金の全額が損金算入できます。
お申し込み方法
現金書留等は受け付けておりません。下記の方法にてお願い申し上げます。
- Webサイトからのお申し込み【クレジットカード払いのみ】
- 当天文台基金では、クレジットカードを利用した寄付の決済について、アイティーシージャパン株式会社のWEB寄付受付システム(FUNDex)を利用しています。
- 後日、御登録いただいたクレジットカードや金額についての情報の変更を御希望の場合は、[登録内容変更のページ] にて、ID、パスワードを御入力の上ログインしていただき、御変更いただきますよう、よろしくお願い致します。
- 申込書によるお申し込み【銀行振込のみ】
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- 寄付金申込書(PDF)にご記入の上、天文台基金事務局まで郵送でお送りください。
- 理学研究科附属天文台より、金融機関の「振込依頼書」を送付いたします。
- 「振込依頼書」にて、所定の銀行口座にお振込みください。
- ご入金確認後、お礼状および領収証書を送付いたします。通常、入金確認日から1か月程度時間を要しますので、ご了承ください。
お問い合わせ
- 住所
- 〒606-8502 京都市左京区北白川追分町 理学研究科4号館4階 天文台分室
- 電話
- 075-753-3893
- FAX
- 075-753-4280
- メール
- tenmondai-kikin@kwasan.kyoto-u.ac.jp
Web芳名録
天文台基金にご支援いただいた皆様のご協力に感謝し、Web芳名録にご芳名を掲載させていただきます。ご芳名の掲載は、年に1~2回程度まとめて行います。なお、お名前の公表を希望されない方につきましては、掲載いたしません。