Kwasan and Hida Observatories, Graduate School of Schience, Kyoto University English Home page

研究トピックス(バックナンバー)

お知らせ (2020年8月)
柴田一成名誉教授にちなみ、2020年6月に小惑星の一つが、Shibatakazunariと命名されました。
せいめい望遠鏡の新設などの功績をたたえて東亜天文学会により推薦され、国際天文学連合(IAU)に認められました。
小惑星のデータ
研究トピックス (2020年7月)
行方宏介 博士課程学生、野上大作 准教授、前原裕之 国立天文台助教らの研究グループは、2019年春に観測開始した本学3.8m「せいめい」望遠鏡を中心として、4大学1研究機関の望遠鏡・人工衛星を連携させ、活動的な星しし座AD星のモニタ観測を行い、恒星のフレアの検出に挑戦した結果、せいめい望遠鏡共同利用観測の開始初日に、最大級の太陽フレアの20倍程度のスーパーフレアの検出に成功しました。
概要(京都大学HP)
概要(国立天文台HP)
研究トピックス (2020年6月)
有松 亘 研究員を中心とする研究グループは、ハワイ・ハレアカラ山頂の東北大学T60望遠鏡を使用して、2019年7月に冥王星によって恒星が隠される「掩蔽 (えんぺい) 」とよばれる現象の観測に成功しました。掩蔽観測データを詳細に解析した結果、掩蔽観測時の冥王星の大気圧が2016年の観測結果と比べて約20%低下したことを発見しました。
概要(京都大学HP)
概要(岡山大学HP)
研究トピックス (2020年2月)
柴田一成教授が、アメリカ天文学会太陽物理学分科会のヘール賞の受賞者に決まりました。 この賞は、世界の天文学者の中から太陽物理学に大きな貢献のあった人を表彰するもので、太陽分野では世界最高峰の賞です。
6月にはアメリカ天文学会年会(マディソン)で、8月にはアメリカ天文学会太陽物理学分科会(ミネアポリス)で受賞記念講演が開催されます。
柴田教授コメント「ヘール賞は私が大学院に入ったころに創設された世界で最初の太陽物理学分野の賞で、40年を超える歴史が あります。1978年の第1回受賞者は、京都賞受賞者(2003年)でもあるパーカー先生。先生は、太陽風の予言で有名ですが、最近は、太陽に最も近づく探査機の名前 パーカー・プローブの名前で知られていますね。(ご存命中に探査機に名前がついた最初の研究者でもあります。)また太陽宇宙電磁流体力学のパイオニアでもあります。 そういうわけで、憧れのパーカー先生に畏れ多くもちょっと近づけたという感じで、チャンドラセカール賞とはまた違った感激にひたっています。」
<アメリカ天文学会のページ>(英語)
研究トピックス (2019年11月)
有松 亘 研究員を中心とする研究グループは、東京大学木曽観測所の新観測装置トモエゴゼンを用いて、太陽系外縁部の準惑星候補天体クワオアー(Quaoar)によって恒星が隠される「掩蔽」(えんぺい)と呼ばれる現象について、前例のない高感度な動画観測に成功しました。
概要(京都大学HP)
概要(東京大学木曽観測所HP)
研究トピックス (2019年8月)
柴田一成教授が、アジア・太平洋物理学会連合(AAPPS: G.L.ロング会長)傘下のプラズマ物理分科会(会長: 菊池 満)において、プラズマ物理学の顕著な進歩に貢献した研究者に授与する第6回チャンドラセカール賞の受賞者に選出されました。
受賞理由: 太陽及び宇宙磁気流体力学における先駆的かつ独創的な貢献;
特に、降着円盤から噴出する宇宙ジェット形成の最初の非定常磁気流体(MHD)シミュレーション、太陽コロナ中のX線ジェット及び彩層アネモネジェットの発見、磁気リコネクション機構に基づく太陽ジェット形成と質量放出の理論シミュレーション、プラズモイド誘起リコネクションとフラクタルリコネクションの先駆的提唱、太陽に類似した恒星で観測されたスーパーフレアが太陽でも発生する可能性があることを指摘したことに対して。
<プレスリリース>(pdf)
<理学研究科のページ>
研究トピックス (2019年6月)
野津湧太 理学研究科博士課程学生(現・コロラド大学・日本学術振興会海外特別研究員)、柴田一成 同教授らの研究グループは、国立天文台、兵庫県立大学、ワシントン大学などと共同で、米国アパッチポイント天文台3.5m望遠鏡等を用いた高分散分光観測のデータと、ガイア(Gaia)衛星によって得られた星の距離と半径データを最大限活用し、詳細な検証を行いました。その結果、年を取り自転の遅くなった太陽のような星でも、最大級の太陽フレアの100倍に達するスーパーフレアが数千年に1回の頻度で生じうることが、より確かに示されました。
概要(京都大学HP)
米国コロラド大学での記者発表記事(英語)
柴田教授Twitter
論文(英語)
研究トピックス (2019年1月)
有松 亘 研究員を中心とする研究グループは、沖縄県宮古島市にて実施した小型望遠鏡を用いた観測によって、太陽系外縁部「エッジワース・カイパーベルト」に惑星の形成材料である始原天体「微惑星」の生き残りと 推定される極めて小さなサイズ(半径およそ1km)の天体を史上初めて発見しました。その研究成果が、2019年1月28日(日本時間 1月29日)発行の英国の科学専門誌『Nature Astronomy』オンライン版 に掲載されました。
概要(国立天文台HP)
概要(京都大学HP)
研究トピックス (2018年3月)
早川尚志さん(大阪大学)が、学術雑誌Earth, Planets and Space(EPS)誌のYoung Researcher Award 2017を受賞されました。
EPS Young Researcher Awardは、過去2年間にEPS誌に掲載された優れた論文の筆頭著者である若手研究者(投稿時に35歳以下)が表彰されます。
対象の論文は、早川尚志さん(当時京大文学研究科大学院生)、玉澤春史さん、河村聡人さん(附属天文台大学院生)、磯部洋明さん(京大思修館、宇宙ユニット)の共著による、 過去の文献の中からオーロラや巨大黒点の記述を探し出し、近代観測が始まる以前の太陽活動の正体を解明する、という歴史文献天文学の論文です。

論文タイトル
Records of sunspot and aurora during CE 960-1279 in the Chinese chronicle of the Sòng dynasty
Earth, Planets and Space, 67:82 (論文へのリンク)

EPS誌のHP(英語)
研究トピックス (2017年7月)
飛騨天文台SMART望遠鏡/SDDI(Solar Dynamics Doppler Imager)による観測データを用いたフィラメント噴出の前兆現象に関する研究成果が、2017年7月7日付でアメリカの学術誌「The Astrophysical Journal Letters」に掲載されました。
概要(京都大学HP)
論文(英語)
研究トピックス (2017年6月)
附属天文台の卒業生の高棹真介さん(現:名古屋大学)が、国際天文学連合(IAU)のPhD Prizeを受賞されました。
IAU HP(英語)
Division E: Shinsuke Takasao

高棹さんの学位論文(京都大学HP)
高棹さんコメント
「このような賞を頂くことができ大変光栄です。推薦してくださった皆様や、指導教員の柴田教授を含む天文台・共同研究者の方々に心より感謝申し上げます。 この受賞には、太陽をはじめとした宇宙物理の様々な話題に触れることができる京大の研究環境の存在が大きいです。この受賞を励みに、今後も太陽・宇宙物理研究に精力的に取り組んでいきます。」
研究トピックス (2017年4月)
飛騨天文台SMART望遠鏡へ新設した新装置Solar Dynamics Doppler Imager(SDDI)による研究成果が、2017年4月15日付でSpringer Nature社の学術誌「Solar Physics」に掲載されました。
概要(京都大学HP)
論文(英語)
研究トピックス (2016年3月)
Superflare Workshop 2016 "Superflares on Solar-type Stars and Solar Flares, and Their Impacts on Exoplanets and the Earth" 「太陽型星のスーパーフレアと太陽フレア、およびその惑星・地球への影響」 を開催しました。
日時: 2016年3月1日(火)10:00から3月4日(金)17:00
場所: 京都大学 理学部 6号館 207号室
プログラムなど詳細(英語)
報告書(英語) [2016.05.10/ 2016-016-e,2016-015-e,2016-014-e,2016-013-e,2016-012-e,2016-011-e]
(Shibata & Nogami, pdf)
研究トピックス(2015年5月)

すばる望遠鏡で迫るスーパーフレア星の正体(2015年5月)

スーパーフレア星の黒点の想像図
附属天文台を中心とする研究グループは、恒星表面の超巨大な爆発現象「スーパーフレア」が見つかった太陽型星のうち 50 天体を、すばる望遠鏡を用いて観測しました。得られたスペクトルを詳細に分析した結果、太陽とよく似た星でも巨大黒点が生じれば、スーパーフレアを起こしうるということを突き止めました。この研究成果は、日本天文学会欧文研究報告集(PASJ)のすばる望遠鏡特集号にて発表されました(online版にも掲載、紙面は、2015年6月25日発行)。
お知らせ (2015年1月)
研究トピックス (2014年3月)

すばる望遠鏡での観測により、太陽とそっくりな星でスーパーフレアを起こすことを発見!

スーパーフレアの想像図
附属天文台を中心とする研究グループは、すばる望遠鏡を用いてスーパーフレア(超巨大フレア)を起こしている「太陽 型星」を観測し、その波長スペクトルの詳細な分析を行った結果、太陽と本当にそっくりな星があることを発見しました。
太陽型星におけるスーパーフレアを発見 (2012年5月)
> 附属天文台の研究グループは、惑星探査衛星ケプラー衛星の観測データを解析することにより、太陽型星でスーパーフレア(最大級の太陽フレアの100倍~1000倍の超巨大フレア)を360例以上発見しました。 この研究成果は、2012年5月17日に、英科学誌「ネイチャー」に発表されました。
最近の太陽活動について (2011年9月・2012年1月)
太陽は、2008年から2009年にかけて黒点が100年ぶりに少ない異常極小期でしたが、最近ようやく活動性が復活し、今サイクル(第24黒点周期)になって大きなフレア(太陽面爆発)が出現するようになりました。附属天文台では、太陽フレアのモニター観測を行っており、2011年8月9日、9月7日、9月8日(いずれも日本時間。以下同じ)に発生した大フレアの観測に成功しました。(2011.09.16)
2011年8月9日のフレアに関する論文が学術雑誌(アストロフィジカル・ジャーナル・レター誌)に掲載されました。(2012.01.10) 画像や動画の利用については、附属天文台ウェブページ利用規約に従って下さい。
日本・ペルー:FMT夏の学校&データ解析ワークショップを開催しました (2011年7月)

標記ワークショップを2011年7月、飛騨天文台と国立天文台(三鷹)にて開催しました。
CHAINプロジェクトにて得られてきた多波長太陽全面彩層画像を用いた研究議論、データ解析と論文作成、さらにシーロスタット分光器などを用いた太陽分光観測の実習等が主な課題です。

太陽のプロミネンス(紅炎)内での対流現象発生を解明 (2011年4月)
附属天文台の柴田一成教授、大学院生のアンドリュー・ヒリアさんらのグループが、太陽のプロミネンス(紅炎)内で対流現象が起こっていることを突き止めました。この研究成果は、2011年4月14日に、英科学誌「ネイチャー」に発表されました。
日本人アマチュアが発見した新星から新星爆発に伴なうガンマ線を初めて検出 (2010年8月)
京都大学大学院理学研究科附属天文台花山天文台、広島大学宇宙科学センターの「かなた」望遠鏡をはじめとする可視光観測チームと日・米・欧共同開発の「フェルミ」ガンマ線宇宙望遠鏡チームの共同観測研究(論文責任者Teddy Cheung氏(米海軍研究所)ら)により、日本のアマチュア天文家の福岡県久留米市の西山浩一氏と佐賀県みやき町の椛島冨士夫氏が2010年3月に発見したはくちょう座新星から、新星爆発に伴い1億電子ボルト以上のエネルギーをもつガンマ線が放射されていることが初めて明らかになりました。この研究成果は平成22年8月13日(金)発行の科学誌「Science」で発表されました。
CHAIN プロジェクト - ペルー・イカ大学にて開所式が開催される (2010年3月)
宇宙天気研究推進を目的とした太陽活動現象の24時間連続観測国際ネットワーク形成を目指すCHAINプロジェクトの海外第一号フレア監視望遠鏡(FMT)として 、飛騨天文台のFMTが2010年3月にペルー国立イカ大学の太陽ステーションに移設され、同19日に、現地にて開所式が開催されました。
開所式
CHAINプロジェクトニュース画像】のページ
宇宙の天気の鍵を握るは太陽のアネモネ(イソギンチャク) (2009年2月)
学術創成研究「宇宙天気予報の基礎研究」の一環として、磁気嵐の原因となる現象を太陽から地球に至るさまざまな観測データを用いて調べた結果、宇宙天気を左右する太陽表面の構造として、「アネモネ型活動領域」が非常に重要であることを突き止めました。この研究成果は、科学誌「ジャーナル・オブ・ジオフィジカル・リサーチ」(JGR)に掲載されました。(2009年2月21日)
SMARTが捉えた太陽フレアに伴う3連続衝撃波 (2008年9月)
太陽磁場活動望遠鏡(SMART)を用いて世界で初めて3連続で発生したモートン波を発見した研究成果が、米国科学誌「アストロフィジカル・ジャーナル・レター」(ApJL)に掲載されました。(2008年9月1日)
京大天文台デジタルアーカイブプロジェクトの開始 (2008年2月)
花山天文台や理学部の暗室・倉庫に保管されている古い画像資料をデジタル化し、アーカイブとして半永久的に保存、公開を行なうプロジェクトが立ち上がりました。(2008年2月21日)
ユビキタス・リコネクション・ジェットの発見 (2007年12月)
柴田一成教授の研究チームは、昨年、わが国のJAXA/宇宙研より打ち上げられた太陽観測衛星「ひので」(Solar B)の観測により、太陽の彩層と呼ばれる層(太陽表面の上空の大気層)が非常に小さなジェット現象(細長い高速の流れ)に満ち満ちていることを発見しました。この研究成果が米国科学誌「サイエンス」に掲載されました。
ひので衛星で撮られた太陽の彩層の様子。矢印の箇所に微小ジェットが見える。
ひので衛星による黒点微細構造と微小浮上磁束管の研究発表 (2007年11月)
この度、日本天文学会欧文研究報告集(PASJ)のひので衛星特集号が発行され、当天文台の北井礼三郎准教授、大学院生大辻賢一氏らによる黒点微細構造微小浮上磁束管についての研究結果が発表されました。
花山・飛騨天文台の太陽観測データを公開しています
フレア監視望遠鏡 (FMT)太陽磁場活動望遠鏡 (SMART)ドームレス太陽望遠鏡 (DST)18cm屈折望遠鏡の観測データを公開しています。